ジャズ演奏 全身で観賞

2017.06.24 11:29|情報
以下、奈良新聞 より引用

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◇聴覚障害者も楽しく

音楽祭「ムジークフェストなら2017」(県、ムジークフェストなら実行委員会主催)で23日、
聴覚に障害のある人も身体で音楽が楽しめる「体感音響システム」を取り入れたコンサートが、
奈良市水門町の東大寺総合文化センター金鐘ホールで開かれた。
約300人の来場者のうち7人が同システムを使い、ジャズの生演奏を楽しんだ。

同システムは骨伝導で音を伝える振動装置を内蔵したポーチと座布団型クッションで構成。
ヘッドフォンや磁気ループからの音と合わせ、全身で音楽を楽しめる。

パイオニア者が開発し、社会貢献として無償で貸し出し。
同音楽祭での使用は今年が初めてで、2講演で計12人が利用した。

同日のコンサートには、県出身のピアニストの秋田慎治さん、県在住の歌手の長谷川恵美さんと
ベーシストの西川サトシさん、ドラマーの大木優さんが出演した。

奈良市の難聴の男性(71)は
「自分の耳では聞こえない小さな音まで感じることができてよかった。ポーチを体中に付けたいと思った」と笑顔。
また、県立ろう学校生も複数参加し「楽しめた」などと話した。
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日本語字幕版上映スケジュールのご案内

2017.06.23 13:57|字幕付映画
東宝株式会社 西日本映画営業部より、情報提供です。

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「メアリと魔女の花」  日本語字幕版上映劇場

奈良県 TOHOシネマズ橿原
2017年8月2日~5日(4日間)

FAX 0744-21-6060

なお、変更がある場合もございます。
上映回数・上映開始時間も含め、
お出かけの際は念のため各劇場に
ご確認くださいますよう、よろしくお願いします。

触れて楽しいアートを - 障文祭へ共同制作中

2017.06.20 10:53|情報
以下、奈良新聞 より引用

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今秋、県内で一体開催される「第32回国民文化祭なら2017」「第17回全国障害者芸術・文化祭なら大会」に向け、
障害の有無にかかわらず、若者たちが共同でアート作品をつくる
「盲学校×高円高校×高等養護学校コラボレーションアート」の取り組みが進んでいる。
17日は第3回ワークショップとして奈良市白毫寺町の県立高円高校で活動した。

「さわって楽しい作品」をテーマに障害のある生徒とない生徒が意見を交換しながら共同作品をつくる企画。
県立盲学校の生徒4人と高円高校の美術科・デザイン科生12人に、
同校内で学ぶ県立高等養護学校高円分教室3年、井上蓮さん(17)の計17人が参加し、今月初めに始動した。
これまで2回の活動で、作品は奈良にちなんだ立体作品とし、表面には壁紙や床材など約50種類の素材サンプルから
それぞれが“触って”選んだ16種を使うことを決定。
自由に話し合う中で、素材に点字を打ち、触感にアクセントをつけるなどの工夫も生まれた。

目が見えず、耳も聞こえない ドキュメンタリー映画『もうろうをいきる』

2017.06.14 17:28|情報
以下、Motion Gallery より一部抜粋

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◇はじめに

目が不自由な上に、耳も不自由な人たちのことを「盲ろう者」と呼びます。
あの有名なヘレン・ケラーのような人を思い浮かべていただくといいかもしれません。
現在、日本にも、およそ14,000人いると推定されています。

その中には、「1日は24時間ではなく、40時間も50時間にも思えるつらい毎日なのです」と語る人もいます。

日本では、社会的にも法的にもまだ「盲ろう者」の定義が確立していません。
身体障害の種類と等級を規定している現行の「身体障害者福祉法」では、
「視覚障害」および「聴覚障害」はそれぞれ別個に規定されていますが、
両方の障害をあわせた「盲ろう」に関する規定は未だありません。

◇盲ろう者とは

年に一度開催される「全国盲ろう者大会」(昨年は8月に北九州で開催)。
盲ろう者とその家族、通訳・介助者や教育・福祉関係者等が一堂に会し、年1回の情報交換を行います。
3日間の大会での参加者の交流の様子や、基調講演を記録します。

また、彼らを支援する全国盲ろう者協会や、全国の友の会の取り組みも取材し、日本における盲ろう者の全体像を紹介します。

一口に「盲ろう」といっても、その人その人によって、異なる見え方や聞こえ方をしています。
全く見えず聞こえない人もいれば、耳元の声なら聞こえる人や、視界の中心部だけ見える人など、
その置かれた立場も様々です。

また生まれつき全く目も耳も不自由だったのか(先天盲ろう)、
はじめは盲者、またはろう者だったのか(盲ベース、ろうベース)によって、コミュニケーションの手段も異なります。

本作では、盲ろう者大会での取材をはじめ、全国各地の盲ろう者の生活を取材し、
まず基本的な概念を提示することに努めます。

◇盲ろう者-その日常

国内各地の農村や島などで暮らす盲ろう者、また都市部で暮らす盲ろう者それぞれに密着し、その日常を記録します。
家庭での炊事や洗濯、掃除の様子、また食料を買いに出かけた店先での苦労など、その生活の細部を見つめます。

また世界で初めて常勤の大学教員となった盲ろう者である、東京大学先端科学技術研究センターの福島智教授や、
これまで盲ろう者の支援を続けてきた、同研究センターバリアフリー分野の大河内直之研究員をはじめ、
各方面の関係者にも、その想いについて取材を行います。

◇共に生きる、介助者・通訳者

盲ろう者の生活には、支援する介助者や通訳者の存在が不可欠です。その現場を記録します。

コミュニケーション方法には「触手話」と呼ばれる話し手が手話を表し、聞き手がその手に触れて伝える方法や、
日本が発祥の「指点字」といわれる、指を点字タイプライターの6つのキーに見立て、通訳者が盲ろう者の指を
直接叩く方法等があります。

いずれも、人と人との直接の接触を介してのコミュニケーション方法で、触れあう事で意思の疎通を図る、
人類古来の方法なのです。

共に生活を送る上での様々な困難、また思いがけない喜びをカメラを通して見つめ、
人と人が共に生きていく意味を問いかけたいと思います。

◇「生きる」ということ

「見えない、聞こえない」という状況は、「宇宙の只中にたった一人取り残された」感覚と話す盲ろう者がいます。
この映画は、その孤独と向き合いながら生きる人たちの、挑戦の記録です。

盲ろう者の日常、介助者・通訳者との共同生活をみつめることで、この映画が、人と人が共に生きていく
「コミュニケーション」そして「人生の豊かさ」について、思案をめぐらせる、ひとつの契機になることを願っています。

ドキュメンタリーといえども、一般の映画館で有料で公開される映画作品は、高い作品性とともに
エンタテインメントになっていなければならないと考えています。

たとえ啓蒙や啓発の役割を担っているとしても、「映画は娯楽である」というスタンスにこだわります。
この作品は、盲ろうの人たちをめぐる映画ですが、同時に人びとはいろいろな可能性を持ってつながっていて、
そのつながりの中から常に希望の糸を紡いでいるのだと思っています。

その瞬間をつかまえるような撮影を目指して、盲ろう者と周囲の人たちとの関係性をまじろがず見つめていく。
私たちが製作したいと思っている作品は、そのような眼差しを持ったドキュメンタリー映画です。

難聴者向けバリアフリー 言い換えで聞き取りやすく

2017.06.07 18:03|情報
以下、産経ニュース より引用

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「年齢とともに、相手の話している声が聞きづらくなる」-。
そんな高齢者の悩みを解決しようと、話し掛ける側が言い換えや発声を工夫するバリアフリーの取り組みが注目されている。
言い換え用の電子辞書が開発され、企業向け研修会も開かれている。
難聴は認知症などのリスク要因とされており、「聞こえないから」と閉じこもりがちな高齢者の介護予防にもなりそうだ。

◆適切な言葉探し

東京・羽田空港のソラシドエア東京支社。客室乗務員らを対象にした「聞き間違えない話し方講座」が開かれた。

「年を取って難聴になった人は音が濁って聞こえる場合があるので、大きな声を出すだけでは不十分。
 低い声でゆっくりと。言葉の言い換えも有効です」

講師を務めたのはパナソニック補聴器の光野之雄さん。
「例えば『握手』と『拍手』、『佐藤』と『加藤』は紛らわしい。まず子音が聞き取りにくくなるからです。
 『手を握る』と言い換え、名前をフルネームにしてみてください」と話す。

同じグループのパナソニックは
「言葉のバリアフリー」社会を目指すプロジェクトの一環として、AI(人工知能)による言い換え用デジタル辞書を開発。
参加者はこの辞書を片手に、適切な言葉を探した。

参加者からは「お客さまが『定刻』を『警告』、『整備』を『警備』に聞き間違えることがある」との声も。
客室乗務員の女性(30)は「ゆっくり話すようにしているが、今後は言い換えの工夫もしたい」と話した。

◆早めの対処重要

NPO「日本スピーチ・話し方協会」代表の大橋照子さんは発声による「バリアフリー化」を提案する。
「小声でも口を大きく開けるのがコツ」とアドバイス。
「高齢者側も発声の機会を積極的につくり若々しい声を保てば、コミュニケーションしやすくなる」

加齢による難聴は高音域などを中心に30代ごろから次第に進むとされるが、気が付かない人も多い。
慶応大の小川郁教授(耳鼻咽喉科)は「高齢化や、騒音などの環境にさらされることが難聴の要因」と指摘。
ヘッドホンで長時間、大音量の音楽を聴くことも避けた方がいいという。

小川教授は「難聴が認知機能の低下や、鬱病のリスクを高めるという研究結果がある。
 話が分からないから外出せず閉じこもる悪循環も起きやすい。脳が受け取る言語情報を減らさないよう
 補聴器などで早めに対処することが重要」と話す。

◆最新技術応用で

一方、最新技術で聞きにくさを補う研究や実用化も進む。
音声認識システムに詳しい九州工業大の中藤良久教授によると、手元で音を拡大するスピーカーや、
高齢者が聞き取りやすくする機能が付いたテレビなども商品化されている。
病院で名前を呼ばれた時に携帯電話が音声を拾い、振動で伝えるといった研究もある。

中藤教授は「高齢化で難聴の人は増えるが、補聴器そのものの高機能化や支援機器の開発で、
 難聴になった高齢者の生活の質を上げられる可能性は高い」とみている。

聴覚障害の4人が海で遭難 「チャット」が救う

2017.06.05 16:23|情報
以下、毎日新聞 より引用

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愛知県西尾市一色町沖の三河湾で3日夜、転覆したプレジャーボートにつかまるなどしていた46~51歳の
会社員の男性4人が救助された。
4人は聴覚障害があり、うち1人が携帯している端末で、チャットの文面をオペレーターが伝える
「電話リレーサービス」を使い、救援要請した。4人にけがはなかった。


衣浦海上保安署によると、プレジャーボートは3日午後5時半ごろ、何らかの不具合でエンジンが停止。
海水が船内に入り込み、その後、転覆したとみられる。

午後7時15分ごろに、4人のうち1人が「エンジントラブルでボートが止まってしまい、
救助を求めている」とオペレーターに連絡をした。

日本語字幕版上映スケジュールのご案内

2017.06.01 17:39|字幕付映画
東宝株式会社 西日本映画営業部より、情報提供です。

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「昼顔」  日本語字幕版上映劇場

奈良県 TOHOシネマズ橿原
2017年7月2日~5日(4日間)

FAX 0744-21-6060

なお、変更がある場合もございます。
上映回数・上映開始時間も含め、
お出かけの際は念のため各劇場に
ご確認くださいますよう、よろしくお願いします。

障スポ・リハ大会、本番へ汗 手話・筆談で選手支える

2017.05.31 18:06|情報
以下、愛媛新聞ONLINE より引用

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全国障害者スポーツ大会のリハーサル大会が行われた27、28の両日、
各会場ではボランティア延べ約1500人が手話や筆談、受付などを担当し、本番を見据えて大会を支えた。

  ◇    ◇ 

サッカーが行われた北条スポーツセンターでは、観戦に訪れた聴覚障害者の男性に、手話で客席の盛り上がりを説明。
声援や選手交代の放送を伝えた徳永五月さん(53)は
「熱を帯びる客席の様子を知らせることでみんなと同じ瞬間を楽しんでもらえたと思う」と顔をほころばせた。

フライングディスク会場の西条市ひうち陸上競技場では、競技中もボランティアが手話や筆談で開始の合図を伝えたり、
選手同士の会話を助けたりした。
四国中央医療福祉総合学院1年向井舜さん(18)は選手にディスクを渡す係を担当し
「投げ方に合わせて渡すタイミングや距離を工夫した。選手の挑戦をサポートできた」と汗をぬぐっていた。

アーチェリーが行われた今治市石文化運動公園では、障害者スポーツについて学ぶ聖カタリナ大3年渡辺早智さん(20)が
受付案内係を担当。「地元今治での開催とあって参加した。アーチェリーについても学びたい」と話した。

水泳会場のアクアパレットまつやまでは、選手や観客に冷たい飲み物が振る舞われた。
笑顔でコップを手渡した松山市の会社員石崎可奈子さん(27)は
「地元開催は一生に一度の機会。本番でも喜んでもらえたらうれしい」と意気込んだ。

一方、競技補助員として参加した中学生、高校生も活躍した。

県総合運動公園ニンジニアスタジアムでは陸上競技を実施。
選手がスタート地点で脱いだ上着を回収しゴール後に渡す役を担った松山市南第二中2年山本浩史朗さん(13)は
「みんな頑張って笑顔で走っていて最後のうれしそうな顔がいいなと思った」。

松前総合文化センターであったサウンドテーブルテニスでは、卓球部の高校生が
選手団の先導や視覚障害のある選手の誘導などに汗を流した。

県武道館などのバレーボール会場では、高校生が線審やモップキーパーとして参加。
選手が膝をつけばコート内へ駆けつけ床を拭き、試合直前にはネットの張り具合を正確に計って修正を加えるなど、
普段とは違う形で輝きを放った。

各会場では、障害者が勤める小規模作業所によるブース出店もあった。
アーチェリー会場で手作りの品を販売した今治市吉海町と上浦町の小規模作業所「笑家」の大成明美さん(77)は
「選手を応援し、島や作業所を知ってもらえるように交流したい」と話した。

手話で暮らせるサ高住

2017.05.23 09:31|情報
以下、福祉新聞 より引用

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◇全国初、ほほえみの郷

60歳以上の聴覚障害者が手話を使って住めるサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)「ほほえみの郷」が
4月1日、札幌市内でオープンした。
公益社団法人札幌聴覚障害者協会(渋谷雄幸理事長)が40年来の悲願を達成し、
聞こえないことを気にせずに暮らせる場を設けた。
同協会はこうしたサ高住は全国初だとしている。

「一般の老人ホームでは聞こえる人ばかりで退屈だ」「手話のわからない職員には希望を伝えられない」―――。

渋谷理事長によると、手話を使って暮らせる高齢者用の住まいを求める声は1970年代から上がっていた。
その当時750人いた会員は現在440人。
会員減の一方で高齢化は進み、7割が50代以上だという。

満を持して解説されたほほえみの郷は3階建てで2、3階が居室。2人部屋を含む20戸に最大24人が暮らせる。
1人部屋の場合、負担は家賃、食費などを含め月10万~12万。1階には同協会の小規模多機能型居宅介護事業所が入った。

4月26日までに12戸に14人が入居。
要支援・要介護と認定された人がほとんどで、日中は1階に通って介護を受けたり字幕付きのテレビを見て団らんしたりする。
小規模多機能の職員は10人で手話を使いこなし、聴覚障害者も4人いる。

妻(82)と入居した宮内昭治さん(86)は16歳のころからの同協会会員。
炊事など家事がおぼつかなくなったため「ほほえみの郷」を選んだ。
幼少期にろう学校で手話を禁じられ、隠れて手話を使ったり、字幕のついた外国映画をコッソリ観たりした世代だ。

隣近所との会話がなかった以前の住まいとは異なり、手話を使って“雑談”できる今の生活は快適だとし、
「いつまでもこの暮らしが続いてほしい」と笑う。
渋谷理事長は「ほほえみの郷は単なる住まいではなく、聴覚障害者が歩んできた道を次の世代に伝える場でありたい」と
話している。

授業科目に「手話語」 北海道の高校、「手話は言語」

2017.05.22 12:55|情報
以下、朝日新聞DIGITAL より引用

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北海道石狩市の道立石狩翔陽高校(藤井勝弘校長)で、今年度から「手話語」の授業が始まった。
手話を「言語」と位置づけ、その理論を学んだり、実際にやってみたりする全国でも珍しい試みだ。
高校や市は、将来の「手話言語法」制定を見据えている。

■理論と実践、年70時間 高2の選択科目

同校は総合学科制。「手話語」は2年生の選択科目で、今年度は16人が学んでいる。
来年度からは3年生も対象になる。

4月の授業では、明治維新から現在までの「ろう者」への差別の歴史や権利獲得の過程を学んだ。
5月25日に創立70年を迎える全日本ろうあ連盟(東京)が制作したドキュメンタリー映画「段また段を成して」も鑑賞した。

年間70時間の授業では「実践」として手話を学ぶほか、「理論」として、
ろう教育の歴史や聴覚障害者にとって手話こそが言語であることも学ぶ。
全日本ろうあ連盟は「コミュニケーション方法として手話を取り入れる学校はあるが、
 『言語』として位置づける授業は、把握している限り初めて」という。

「理論」の講師は、北海道ろうあ連盟の佐藤英治副理事長(71)。
声と手話で授業を進めるが、市の専任手話通訳者も同席し、生徒が内容を理解しにくい時に手助けする。

「実践」の授業では、石狩聴力障害者協会の杉本五郎会長(70)が受け持ち、
「手話は見る言葉。とにかくよく見て」と手話で伝え、通訳者が言葉に出していく。

「『川』は3本の指を上から下げるんだ」「『谷』は両手を近づけて谷の形を作るのか」。
隣の生徒と手の動きを確認しながら授業は進む。
2年生の谷内田綾乃さん(16)は
「手話は初めてで不安な部分もあるけれど、手話を覚えて会話ができるようになりたい」と話した。

授業では、北海道の先住民族・アイヌの歴史も学ぶ予定だ。
佐藤さんは「明治期にアイヌ語が事実上禁止され、その結果アイヌ語を話せる人が少なくなった。
言葉を禁じることは、文化を奪うことになる」といい、かつてろう教育が「口話」に偏重し、
手話が遠ざけられたこととの共通点を指摘した。

■「手話は言語」 全国で条例制定の動きも

手話を言語と位置付けて普及させる取り組みは、国内外に広がっている。
2013年10月、鳥取県が全国に先駆けて「手話言語条例」を制定した。
全日本ろうあ連盟によると、今年3月末までに13府県75市9町で同様の条例ができている。
世界では、韓国やブラジルなど30カ国余りで手話を言語として認める法律ができているという。

石狩市が「手話基本条例」を制定したのは13年12月。鳥取県の条例と同じ内容で、市町村では全国初だった。
聴覚障害者がテレビ電話を通じて手話通訳者と話せるサービスを始め、病院の予約などに活用されている。
市内の小中学校では手話講座も開かれている。

手話語授業の導入に取り組んだ教諭の一人、生田政志さん(51)は大学で手話を学んだ。
同校ボランティア局の顧問で、手話を活動の重点に置いている。

生田さんの背中を押したのは、中学校で手話に親しんできた生徒の質問だった。
「選択科目に中国語やロシア語はあるのに、どうして『手話語』はないんですか」

生田さんは「地域の高校としてできることをしたい」と、15年から市や聴覚障害者団体と
手話語授業の実現に向けて話し合ってきた。
「単に手話の方法だけを学ぶことには違和感があった。『耳が聞こえない人にとって、手話は言語なのだ』ということを、
 生徒たちに実感してもらいたい」と話す。

授業の目標には、手話言語法の意義と目的を学ぶことも掲げられている。
全日本ろうあ連盟は、ろう者の基本的人権を保障するため、手話を言語として使える環境を法的に整えるよう求めている。
同連盟によると、全国すべての地方議会が、法律の整備を国に求める意見書を採択しているが、
国会での動きはまだないという。

石狩市の田岡克介市長(71)は「全国手話言語市区長会」の会長を務め、手話言語法の制定を国に働きかけている。
手話語の講師を務める杉本さんらとの懇談がきっかけだった。

「手話基本条例ができたことで、聴覚障害者団体を含めた地域教育に結びついた。
 高校生たちは社会に出ていき、手話は言語だということの伝道者になってくれる。
 地方で地道な活動を続けることが、手話言語法の実現に結びついていくはずだ」と期待する。
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