トータルコミ学習会⑩

2016.02.24 17:06|事業案内
残存聴力・口話・手話や指文字・筆談や空書などを活用し
相手の条件やその場の状況、話題などに応じて
トータル(可能なすべての方法)でコミュニケーションしてみませんか?

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日時 2016年3月16日(水) 13時~15時
場所 奈良県聴覚障害者支援センター 研修室
講師 阿部 和恵 氏  (奈良県登録手話通訳者)
費用 無料
定員 15名

連絡先  奈良県聴覚障害者支援センター
         0744-21-7888 (FAX)
         0744-21-7880 (TEL)

     = 詳しくはこちら =

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「手話言語法」の早期制定を

2016.02.23 09:28|情報
以下、毎日新聞より引用

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    【発言】 久松三二(みつじ) 全日本ろうあ連盟事務局長

日本の法律で手話は「言語」と位置づけられているのをご存じだろうか。
障害者基本法3条には「言語(手話を含む)とのくだりがある。

国連の「障害者権利条約」第2条は
「言語とは音声言語、手話及び他の形態の日音声言語等をいう」と定義している。
これを踏まえた表現が基本法に盛られたことは我が国の法制史上、画期的だった。

それまで言語といえば、日本語のみを指し、手話は「手まね」とさげすまれ、
言語とみなされていなかった。
耳の聞こえない子どもたちが集うろう学校では、手話の使用を禁止し、
口の形を読み取る、いわゆる口話法による教育が長い間続いてきた。

今では多くのろう学校が日本語のコミュニケーション手段として
「手話」を活用するようになってきた。
言語学、教育学などの世界で手話を言語として認知、理解する人が増えてきているのは心強い。

それでも、言語として手話を教育するシステムを取り入れている学校は一部にとどまる。
手話を言語として「獲得」する環境整備はなお、進んでいない。

労働、医療等の生活場面で手話を使用する環境の整備は、著しく立ち遅れている。
例えば手話を第1言語として使うろう者のほとんどは、手話を使用する機会がない状態で働いている。
就職面接や職員会議の場で手話通訳者が同席することは極めてまれだ。
諸外国では報道等の番組に手話の挿入が多くみられるが、わが国ではほとんど見られない。

そうした状況下で、地方では手話を使用できる生活・労働環境や手話を習得する教育環境の整備を進める
「手話言語条例」を制定する動きが活発になっている。鳥取県が最初に踏み切り、
現在は30以上の県や市町が制定している。
多くの自治体が登録手話通訳者の増加、学校での手話教材の導入、遠隔手話通訳システムの導入などを図っている。

手話が言語としての一つの文化を形成していることを知り、条例が
自分たちの町を皆が共に暮らせる町にしようと考える契機になったこと、
手話言語を通してコミュニケーションの大切さを学ぶことができるようになったなどの報告が寄せられている。
条例制定は共生社会の実現に大きな成果をあげていると言えよう。

こうした動きをさらに定着させるためにも、「手話言語法」の制定が強く求められている。

ろう児やろう者が手話を言語として自然に習得でき、手話を自由に使用できる環境整備を進め、
手話の普及を図る基本法だ。
すでに全国の都道府県や市町村議会の99.9%の議会が早期制定を求める意見書を国に提出している。

2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催される。
共生社会は多様な人が共に生き、支えあう社会であり、それは多様な文化、多様な言語、
多様なコミュニケーションを受け入れる社会でもある。

豊かな言語やコミュニケーションが織りなす共生社会の形成に貢献する「手話言語法」の
一日も早い制定に幅広い理解と協力を願いたい。

「知ろうとする姿勢と、伝えようとする勇気」視覚・聴覚障害者が語る日本に今ない現実

2016.02.22 15:06|情報
以下、Buzz Feed より引用

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バレエ舞台の両脇でバレリーナたちが見つめる中、『眠れる森の美女』の妖精は、舞台上で華麗に踊る。
クラシックの音色に合わせ、指先からつま先まで、正確なリズムでポーズを決めてゆく。
彼女には、一緒に出演するバレリーナたちの美しい姿は見えていない。音楽も、半分しか聞こえない。
上智大学4年生の兼子莉李那さん(23)。視覚・聴覚障害者だ。

莉李那さんは、生まれつき眼球が小さい「先天性小眼球」だった。右目は、光を感じる程度でほとんど見えない。
左目も障害のために視野が極端に狭く、見える範囲はストローの穴のサイズ。見える部分も視力は0.03しかない。

この記事を書く私には、重度の視覚障害のある彼女から見える世界が、想像もつかない。
「視野が狭い」ということがどういうことなのか。

限られた光、そして、音

障害は、視覚だけではない。左耳は感音性難聴。
ほぼ右側からしか音が聞こえないため、音がどの方角から聞こえてくるか、空間的に捉えることが難しい。

視野の外から声をかけられると、どこからその音が聞こえてきたのかわからない。
立ち止まり、限られた視野で相手を探す。
白杖を持って街中を歩いていると、莉李那さんの障害を知らない人たちが、ひそひそと話す声が聞こえることがある。
「あの人、本当は見えているんじゃないの?」

まるで周りが見えているかのように歩けるのは、一度通った場所は懸命に記憶しているからだ。
初めての場所は戸惑うし、人と少しぶつかっただけで、方向感覚がわからなくなってしまう。
ちょっとした段差やくぼみでも、彼女には難所になりうる。
目が見え、耳が聞こえる人には何でもないことが、大きな壁になる。それが、彼女が生まれたときからの日常だ。

彼女の原動力とは何か。

4歳から続けるクラシックバレエで、難関で知られる英国のバレエ教師資格
「Royal Academy of DANCE Vocational Graded Examination」を取得。
小学生の頃から勉強してきた得意の英語を生かし、上智大に入学した。彼女の原動力は何か。
「障害者は自分より絶対下の人間という見方が強いのは、悔しい」

「障害者としてのプライド」を持っているからか、ステレオタイプのせいなのか、なかなか理解してもらえない。
その経験は、子供の頃から何度となく繰り返した。

「りーちゃんなんかに負けたって言ったら、ママに怒られちゃう」
「りーちゃんとりーちゃんママは、障害者らしく悲しそうにしてればいいんだよ」
教科書を拡大コピーし、地道に勉強を頑張ったり。可愛らしい服を着て親子で楽しそうに登校したり。
「そういう当たり前のことすら、違って受け止められることがありました」と母の亜弓さんは振り返る。
大学の教室では最前列に座り、ルーペを使って黒板に書かれる文字を読む。

知ろうとする姿勢と、伝えようとする勇気

彼女は昨年5月、上智大で開かれたイベントでスピーチをした。テーマは「沈黙は金ではない」。
障害を理解してもらうには、コミュニケーションがいかに大事かを訴えた。

「障害者の中には、自分の障害についてあまり人に知られたくないという人もいるのが事実です。
 知ろうとしない健常者と伝えようとしない障害者。それで困ったことがなんにもないなら構わないと思います。
 しかし、障害者というのは健常者と比べて、すべてにおいて困難が多いから障害者なんです」

スピーチの中で、莉李那さんは白杖について説明した。
視覚障害者が持つ杖だとは知られているが、弱視の人も所持が義務付けられていることはあまり知られていない。
また、「視覚障害者だけではなく、障害者全員が持つのも法律上認められているという知識を広めていきたい」と彼女は話す。

白杖は障害があること、サポートが必要かもしれないということのサインになりうる。
しかし、彼女と初めて接する人々の多くは、白杖について彼女に直接にではなく、周囲の人に説明や助言を求める。
「コミュニケーションが不足している」と語る。

「知ろうとする姿勢と、伝えようとする勇気。この2つが生み出すコミュニケーションによって、
 障害者と健常者がよりよく共存する未来につながると信じています」

障害者とどう会話を始めればいいのかわからない人に、莉李那さんは次のようにアドバイスする。
「緊張している人もいるので、声をかけて。声をかけてもらって、不愉快な思いをする人はいないでしょう」

また、反対に障害について伝えるのに躊躇している人に対しては、こう語る。
「言わないのも、言うのも勝手かもしれないけど、言ったほうが楽だよ。言わないと、自分が苦しいだけだよ。
 逆に言わないから情報が入ってこなくて、ずっとずっと辛い思いしなきゃいけないのって時間も勿体無いし、
 その間にできることも出会える人もたくさんいると思う」

昨夏に参加したGoogle Japanでのインターンシップも、莉李那さんにとって貴重な出会いとなった。
インターンシップ中、メンターには「もっとできるでしょう」とできることには積極性を求められた。
「自分でも『他の人と差をつけられて当たり前』と思ってしまう部分がありました」
差をつけられて当たり前ではなく、自分から積極的に取り組む。そのことがどれだけ大切か、改めて気づいた。

莉李那さんの将来の夢は先生になることだったが、もう一つ、夢が増えた。障害者のキャリア支援だ。
どちらも、自分がこれまでの人生で学んだことを伝えたい。

大学の講義を履修し終えるのに、人の数倍時間がかかる。大学卒業には7〜8年はかかりそうだ。
確実にゆっくりと歩む。これまでと同じように。

聴覚障害者、選挙が身近に 候補者演説など「要約筆記」に報酬OK

2016.02.19 13:04|情報
以下、東京新聞 より引用

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聴覚障害がある有権者のために、候補者の演説などを文字で簡略に伝える「要約筆記」に対し、
政党や候補者が報酬を支払えるようにする公職選挙法改正案が、今国会で成立する見通しになった。
夏の参院選から適用される公算。
従来、認められていた手話通訳への報酬の支払いに加え、要約筆記への報酬も認められて利用が広がれば、
聴覚障害者が選挙に参加しやすくなる。

聴覚障害者は手話の苦手な人もおり、要約筆記へのニーズは大きい。
厚生労働省の調査(2006年、複数回答可)では、聴覚障害者がコミュニケーション手段として挙げたのは
「筆談・要約筆記」が30.2%で、「手話・手話通訳」(18.9%)を上回った。

2013年の公選法改正で選挙運動のための屋内での映写が認められ、
要約筆記も表示できるようになったが報酬の支払いは買収に当たる恐れがあるとして禁じられてきた。
民主、維新両党はこれを解禁する公選法改正案を近く提出し、与党も賛成する方針。
報酬額は、政党が支払う場合は「社会通念上妥当な額」(総務省)、候補者による支払いは政令で基準額を定める。

手話通訳には2000年の同法改正で支払いが認められた。
法改正で要約筆記の普及が進めば、聴覚障害者はより多様な手段で投票の判断材料を得られる。
全国要約筆記問題研究会の三宅初穂(はつほ)理事長は
「政党や候補者が、聴覚障害者にも政策を伝える手段が必要と気づいてくれたら」と期待する。

一方、視覚障害者への対応は遅れ気味だ。
選挙で政党などから点訳者への報酬支払いは認められておらず、今回の法改正でも対象外。
改正案作りに携わった民主党の黒岩宇洋衆院議員は障害者の政治参加を「一歩ずつ前に進めたい」と話している。


<要約筆記> 
講義や研修などで発言者が話すと同時に要約文をつくり、聴覚障害者らに読んでもらう情報伝達手段。
手書きしたノートやパソコン画面を直接見てもらったり、スクリーンに映し出したりする。
厚生労働省によると、登録試験に合格した要約筆記者は2013年度末現在で3,513人。
国内の聴覚障害者は推計約32万人(2011年度調査)。

シーメンス補聴器、「補聴器奨学生」募集プロジェクトを開始

2016.02.18 13:12|情報
以下、日経デジタルヘルス より引用

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補聴器大手Sivantos社の日本法人であるシバントス(通称:シーメンス補聴器)は
2016年2月16日、補聴器奨学生募集プロジェクトを開始すると発表した。
小学生から大学生(24歳まで)の学生139人を対象に、同社の補聴器を無償で提供する。

記者会見には、同社の補聴器を実際に使っているジャーナリストの鳥越俊太郎氏が
今回のプログラムのアンバサダーとして登壇。
自身の難聴について語りながら、補聴器の重要性を訴えた。
「視力が悪くなるとメガネをかけるのは一般的だが、難聴になって補聴器をつける文化は日本では育っていない。
 聞こえが悪いことでコミュニケーションの質が低下するのは非常にもったいない。
 今回のプログラムで、若い人の可能性が広がることを願っている」(同氏)。

今回のプログラムで提供する139台は、シーメンス補聴器としての138年の歴史と、シバントスとしての1周年にちなんだもの。
対象者は、前出の年齢で医師から難聴の診断を受けた補聴器の使用に関して制限制約のない学生。
補聴器のフィッティングに関して、指定の協力販売店で継続的な調整を受けることができる人。
シーメンス補聴器全ラインアップの中から聴力ニーズに適した製品を、両耳分支給する。
応募は同社のホームページで2016年4月30日まで受け付けている。

奈良ピンクリボンアピール2015

2016.02.13 15:34|情報
乳がんやその他のがんの早期発見早期治療の啓発

奈良ピンクリボンアピール2015

日時:平成28年3月6日(日) 14時~16時
場所:御所市アザレアホール
講演:学校で始まる“がん教育”
        検診の利益・不利益

申込・お問い合わせ
  奈良ピンクリボンアピール
    TEL 090‐4280‐2923
    FAX 0742-71-5657

多数のご参加を、お待ちしております。

     = 詳しくはこちら =

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福祉機器展並びに点字競技会・相談会

2016.02.12 11:22|情報
奈良県視覚障害者福祉協会よりおしらせです

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福祉機器展並びに点字競技会・相談会

日時:平成28年3月6日(日) 11時~15時(点字競技会は10時から)
会場:奈良県社会福祉総合センター 5階研修室ABC
内容:
 ①福祉機器展示コーナー
 ②盲導犬体験コーナー
 ③相談コーナー(先着10名)
 ④点字競技会(10時~11時)

申込・お問い合わせ
  奈良県視覚障害者福祉協会
    TEL 0744-29-0144
    FAX 0744-23-5999

多数のご参加を、お待ちしております。

     = 詳しくはこちら =

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愛知)コンビニに支援ボード 聴覚障害者、店に好評

2016.02.08 11:56|情報
以下、朝日新聞DIGITAL より引用

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「袋は要ります?」「わかりません」――。知立市内にあるコンビニ店の大半には、
聴覚障害者が絵記号などで店員らと会話ができる「コミュニケーション支援ボード」が設置されている。
「地域で安心して暮らせる町に」。
市聴覚障害者協会会長の中嶋宇月(うづき)さん(46)らの呼びかけに、店側がこたえた。
「相互理解も進み、店でも安心感が得られる」と好評だ。

同市では、2年前から聴覚障害者たちも防災訓練に参加し、
健常者と一緒に避難所の仕切りやトイレの組み立てに取り組む。
より相互の会話をスムーズにし、障害者の社会参加を阻む壁を打ち破るためには何ができるのか。
昨年5月、市の障害者地域自立支援協議会のコミュニケーション部会で話し合った結果、支援ボードに行き着いた。

支援ボードを使えば、言葉での伝達が難しい人とも意思の疎通がしやすい。
障害者で筆談支援団体「要約筆記みどり」の木全雅子さんと、中嶋さんの妻知未さんが分担して
手書きでイラストを仕上げ、A4サイズにまとめた。

ライブラリー情報

2016.02.06 09:06|ライブラリー・DVD
自主制作DVD 第17弾
「宇宙にあこがれて~“今”に挑み“未来”を拓こう~」(字幕なし)の貸し出しが、始まりました。

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第28回奈良県ろうあ者大会での講演です。
薄い緑色のディスクが目印ですよ。

奈良県広域消防、多言語対応可能に

2016.02.03 09:56|情報
以下、朝日DIGITAL より引用

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奈良県広域消防組合(本部・橿原市)は4月から、外国人からの119番通報に通訳を交えて対応するサービスを始める。
また、聴覚などに障害がある人向けの通報手段を増やす。

同組合は東京の通訳会社と契約を結び、英語と中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語に対応する。
119番をかけてきた外国人と通信指令センター員、東京のコールセンターで待機する通訳を交えて3者が同時通話できる。

同組合は2014年4月、奈良市と生駒市を除く県内の37市町村の11消防本部で発足。
4月に通信部門を統合して新しい通信指令センターを立ち上げる。

となりの障害-難聴になって⑥

2016.02.02 09:36|情報
以下、⑤に続き 毎日新聞 より引用

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◇周囲の理解が大切

周囲が障害や症状を理解し、難聴者がコミュニケーションをうまくとるにはどうしたらよいのだろうか。

埼玉県所沢市の「わかさクリニック」に勤める黒河圭介医師(57)は、自身も「感音性難聴」者で、
人工内耳を付けて診療にあたる。
自らの経験を生かし、難聴者とのやりとりを工夫している。

黒河医師は、難聴の患者を診察をする際、患者の1メートル前に座り、
通常の半分くらいのスピードで、口を大きくあけて話すことにしている。
マスクはできるだけつけない。

耳元で大声で話すことには否定的だ。
「うるさいだけで、難聴者にとってしっかり認識できないことが多い」と説明する。

診察では、筆談も使う。机の上のモニター画面にパソコンで入力した文字を表示する。
「今日の調子はいかがでしょうか?」などで、見えやすく拡大してメッセージ(問診)を伝える。
黒河医師は「難聴者とのコミュニケーションで大事なことは、相手への『思いやり』。
 自分が失聴してよく分かった」と語る。
「コミュニケーションを取ろうという意欲もなくなると、思いの巡りが狭くなる可能性もあり、
 まずは、家庭や周囲の難聴者への理解を深めることが大切」と指摘する。

となりの障害-難聴になって⑤

2016.02.01 18:47|情報
以下、④に続き 毎日新聞 より引用

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高齢化の進展にともなって加齢などによる難聴者も増えていく。
「国立長寿医療研究センター」によると、65歳以上の難聴者は推計約1500万人で、およそ2人に1人という身近な問題だ。
これまでスムーズにできていたコミュニケーションが難聴によって困難になると、
家族の関係に影を落とし、交友関係も先細りしかねない。

◇煩わしくなる会話

東京都文京区で1人暮らしをする飯土井進さん(74)は15年前に聴力の低下に気付いた。
当時、家族から「話しかけてもたびたび気づかない」と指摘されて初めて気づいた。
その後も低下は続き、2011年4月に障害者手帳を取得した。

補聴器を使うが、自分の声が拡声器から放たれているように聞こえる。
さまざまな音を同じように拾うため、居酒屋に行けば皿がぶつかる音まで飛び込んでくる。
人の多い場所や自宅では外すことが多くなった。

最近は、補聴器をつけて人と話すこと自体が煩わしくなった。
「引きこもりたくない」との危機感から、山登り仲間の飲み会には定期的に出席する一方、
誰とも話さない日もある。

◇補聴器の説明必要

関東地方を中心に病院などで補聴器を調整する認定補聴器技能者、荒川秀利さん(64)は、
難聴者の家族に障害や症状に関して理解してもらうために、丁寧に説明することがよくある。

昨年夏に、ある高齢女性が補聴器の購入を決めたため、
荒川さんが家族に女性の症状と補聴器の説明をしようと連絡した。
息子は当初、「補聴器ごときで呼びつけるな」と怒った。
しかし、女性の家族に対し、補聴器をつけた時の聞こえ方や日常生活においての注意点を丁寧に説明した。
その後、息子も理解して態度が軟化。「説明を受けてよかった」と感謝された。

荒川さんは「補聴器をつければ、難聴者は『健聴者のように聞こえるようになる』と周囲に誤解されていることがある」
と指摘する。
補聴器はタイプも聞こえ方もさまざま。無理解な家族から「高い補聴器を買ったのに返事もしない」と嫌味を言われ、
傷つくケースも少なくないという。


【⑥に続く】
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