となりの障害-難聴になって 思い伝える「要約筆記」

2016.03.29 12:05|情報
以下、毎日新聞 より引用

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外見上の特徴がないため、難聴者は周囲の理解を得にくく、さまざまな壁に直面している。
誰もが暮らしやすい社会を考える連載「となりの障害」の難聴編に寄せられた読者の手紙などを参考に
難聴者を取りまく課題を追った。


中途失聴者で手話や、口の動きを読む「読話」が使えない人にとっては、
相手が話したことを素早く要約し、手書きやパソコンで打ち込んだ文字で表す要約筆記は、
社会参加のために欠かせない手段の一つだ。だが、一般的にはまだ、なじみが薄い。

大阪府の鈴木靖子さん(75)=仮名=は10年前、両耳に補聴器を付けた。
病を患って聴力がさらに落ち、障害者手帳も取得した。2年前、くじ引きで、住んでいる府営住宅の棟長になった。
初会合を前に自治会長に相談し、日ごろから利用する要約筆記者の派遣を住んでいる市に申し込んだ。

しかし、会合の前日、自治会役員の一人が「外部の人が入ると個人情報が漏れる」と反対。
「要約筆記者は守秘義務が課せられているから心配ない」と数時間話し合ったが、理解は得られなかった。

会合では、住民の苦情を共有したり、行事の計画を立てたりする。
毎回、約20人が参加するが、やりとりは全く聞き取れなかった。
ICレコーダーを買って録音を試みたが、資料の紙がこすれる音しかしない。
結局、毎月の会合で一度も意見を言わなかった。
「手話のように、要約筆記も、多くの人に理解してもらいたい」と悔しさをにじませる。

●手話が困難な人も

厚生労働省の2006年度の調査(複数回答可)によると、
聴覚障害者のうち、主に文字(筆談・要約筆記)で意思疎通を図っている人は全体の30・2%で、手話の18・9%を上回った。
特に病気や突発性難聴などによる中途失聴者や、難聴の高齢者は手話を覚えるのが難しく、文字に頼る人は多い。

11年からは、国が定めた84時間以上の養成カリキュラムに基づく講座を受け、
試験に合格した人が「要約筆記者」として自治体などに登録するようになった。
講座では、言葉をそぎ落とす訓練の他、通訳者の守秘義務や、個人情報についても数時間割いて学ぶ。

登録試験の問題作成などを行う「全国要約筆記問題研究会」の三宅初穂理事長は
「都市部では、企業や行政機関の研修会などで要約筆記を活用する場面が増えてきた。
 4月に障害者差別解消法が施行されると要請はさらに広がるとみられる」とした上で、
「個人での利用が少ない自治体もまだ多い。要約筆記者はしっかりと訓練を受けた専門職。
 コミュニケーションを保障する権利だと思って積極的に活用してほしい」と話している。

●受け入れ態勢を

職場や学校で自分が難聴であることを伝えたら−−。

受け入れてもらえるか不安になったり、職場で不利になることを恐れたりして、
障害について話すことをためらう難聴者は少なくない。

軽度難聴の薬剤師、宮谷真紀子さん(38)は、難聴であることを伝え、周囲の理解を得ながら病院などで働いてきた。
宮谷さんには「難聴について話してよかった」と思える忘れられない経験がある。

7年前、東京都内の上映会に参加。事前にスピーカーの位置や音の聞こえ方を調べた。
その上で、隣席の女性に難聴であることを伝えた。
映画の音声はよく聞こえたが、トークショーの会話が聞き取りづらかった。
困ったが、約50人の観客の中で、「自分一人のためにマイクを替えてと言えない」と黙っていた。

すると、隣席の女性が、主催者に「マイクを替えてほしい」と申し出た。
ショーは中断し、マイクが替わり、よく聞こえるようになった。
その後、女性から「あなたが話してくれたから、あの行動ができたのよ」と言われた。「話して良かった」と実感した。

しかし、「伝えて良かった」と思える経験ばかりではない。
シンポジウムなどの主催者に難聴と告げ、「要約筆記」などの情報保障を求めても、
「一人のために予算はかけられない」などとして、断られたことが何度もある。

過去に、難聴だと告げている同僚から
「普通に話すから、(難聴だったことを)忘れちゃうんだよ。カードをつけてよ」と言われ、驚いた。

同僚のひと言がきっかけで、「難聴について相手にわかりやすく伝えられているのか」と深く考えるようになった。
難聴者や医療従事者から聞き取りを進め、難聴者についての情報を集め始めた。

現在、宮谷さんは、難聴者らで作るグループ「クリアジャパン」を設立し、多くの難聴者と交流を深めている。

難聴者のカミングアウトについて、宮谷さんは「理解してもらったほうがよいと分かっていても、
過去に不利益を被った経験があると、積極的になれなくなる」と難聴者の思いを語る。
その上で、「難聴者が不利益を受けないよう、企業などで社会的な受け入れ態勢を整えていくことが求められている」と
指摘している。

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要約筆記

話し手が話す内容を要約し、文字にして伝えるコミュニケーション手段。
病院の受診、子どもの保護者面談に同行するなどして、横で話の内容を書いて伝える。
また、講演会や会議などではスクリーンに映し出すこともある。
1960年代に考案されたと言われ、2006年から手話通訳と同じように
自治体が福祉サービスとして原則、無料で派遣している。
厚生労働省によると登録試験に合格した要約筆記者は13年度末で3513人。
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難聴と認知症の関係について

2016.03.28 16:42|情報
以下、JIJICO より引用

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◇高齢に伴う難聴と認知力低下には因果関係がある

シニア世代の方から耳が聞こえにくくなったという話を聞くことは、よくあるかもしれませんが、
難聴と認知症に関係があるのをご存知でしょうか?

アメリカで6年以上にわたる認知力テストで聴力の低下が長期間にわたって脳機能に影響を及ぼすことが確認されました。
ジョンズ・ホプキンス大学で行われたこの研究では難聴の人は聴力に問題のない人と比べ、
認知能力が30~40%も低いことが判明されました。
また通常の高齢者よりも認知能力そのものが3.2年早く下がり始めることも明らかにされました。

既に高齢者の社会的孤立は認知力低下のリスク要因として実証されており、
そのことから、社会的孤立と難聴は認知力低下の原因の一つであるといった結論も導き出されています。

◇難聴を放置すると物忘れもひどくなる

また国内においても同様の報告がなされています。
日本補聴器工業会によるJapanTrak2015 では難聴者に直近の1年間でのもの忘れついて訊ねたところ、
難聴をそのまま放置していた人のうち、76%の人がもの忘れの程度が、ひどくなったと自覚していたのです。

さらに、認知症になるリスクは軽度難聴、中等度難聴、重度難聴では標準的な聴覚に対して
それぞれ2倍、3倍、5倍であったという結果も他の研究で報告されています。

◇「音」を聞き分ける耳と脳は密接なつながりを持つ

実は「音」は耳と脳との二人三脚で聞こえているといった面があります。
音を感じたり、音をくっきりと聞き取る働きをもつ「耳」と耳から届いた音を処理して、
言葉の内容や必要なものかそうでないかと判断する「脳」との共同作業が行われているのです。

つまり、難聴が進行すると音声処理を行う脳機能への負担が過剰にかかることになり、
その分記憶力や思考力維持のための脳機能が犠牲になるのです。

◇補聴器の利用により難聴と認知症対策

なお、昨年には認知機能と補聴器の相関関係について、
フランスのボルドー大学のエレン・アミーバ教授によって発表されました。
米国学会誌「Journal of the American Geriatrics Society」へ掲載されたこの
『自己申告による難聴・高齢者における補聴器及び認知機能低下・25年間の研究』は
65歳以上の3670名を被験者として実施されましたが、この研究では、
難聴のため補聴器を使っている人のうち認知症になった人は、健聴者のそれと大差ありませんでした。

しかし、難聴をそのまま放置して補聴器を使わなかった場合、
認知症になった人は、健聴者や補聴器装用者と比較し、差異がみられました。

現在、補聴器の使用が高齢者の健康を考えるうえで、何らかの影響があるのか?
認知症が大きな問題となっているアメリカや日本などから熱い視線が注がれています。

第28回4.11「人権を確かめあう日」県内一斉集会

2016.03.24 15:19|情報
以下、奈良県HPより引用

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第28回4.11「人権を確かめあう日」県内一斉集会を開催!!

  ~これまでの取り組みの成果と教訓を生かして~
  「心ゆたかに『人権のまちづくり』へ向かってのうねりを確かなものにしていこう」を集会統一テーマに!!                
 
毎月11日〔昭和40(1965)年8月11日同和対策審議会答申日にちなむ〕を
「人権を確かめあう日」と平成元(1989)年に定めて以来、毎年4月11日を中心に、
あらゆる差別撤廃の環境醸成や人権意識の高揚を図るため、県内各地で一斉集会を開催(今年で28回目)。

1 日時・場所等                                                          
  ◆日時:平成28年4月11日(月曜日)を中心に(※開会日時は各会場ごとに異なる。)
  ◆場所:県内21ヵ所(概ね、各郡・市単位で一会場を設定)

  →詳しい一覧はこちら(pdf 165KB)

2 主催                                                               
  ◆奈良県市町村人権・同和問題啓発活動推進本部連絡協議会
   (略称:人権・同和問題「啓発連協」)
  ◆各市町村人権問題・同和問題にかかわる啓発活動推進本部
   (各市町村人権啓発主管課)

3 問い合わせ先                                                         
  ◆人権・同和問題「啓発連協」事務局
  ◆〒634-0061 橿原市大久保町302-1 奈良県市町村会館1階
  ◆TEL 0744-22-9611/FAX 0744-22-9711

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4.11「人権を確かめあう日」県内一斉集会における情報保障の有無

          手話通訳  要約筆記
奈良市         申込制   申込制
大和高田市      ○     ○
大和郡山市      ○     ○
天理市        ○     -
橿原市        ○     ○
桜井市        ○     -
五條市        -     -
御所市        ○     -
生駒市        ○     ○
香芝市        ○     ○
葛城市        ○     -
宇陀市        ○     -(上映する映画に字幕あり)
山辺郡        -     -
生駒郡        ○     ○
磯城郡        ○     ○(上映する映画に字幕あり)
宇陀郡        -     -
高市郡        ○     -
北葛城郡       ○     -
吉野郡(西)     -     -
吉野郡(東)     ○     -(上映する映画に字幕あり)
県・県教育委員会   -     -

【くらし】手話接客のカフェ人気

2016.03.22 09:32|情報
「できそうにない」という既成概念に縛られることなく、
目や耳の不自由な人が経営や接客をし、新しい働き方を提案するカフェが人気だ。
障害者差別解消法が4月に施行されるのを前に、企業が障害者の活躍する場を広げるためのヒントになりそうだ。

▽ビジネス

東京都文京区・本郷。東大赤門近くのビル2階にあるスープカフェ「Sign with Me(サイン・ウィズ・ミー)」では、
ランチタイムに混雑する店内に入っても「いらっしゃいませ」の声掛けはない。
身ぶりを交え、笑顔で案内する店員は、聴覚障害者が中心。注文はメニュー表の指さしや筆談ですることができる。
店員同士のやりとりはすべて手話だ。

オーナーの柳匡裕さん(43)も聴覚障害者。
デザインの専門学校を卒業後、自動車メーカーなどを経て、企業で障害者の就労支援に携わった。
その中で、何げない会話や議論へ参加できず、仕事上の課題や問題意識の共有が難しくなって、
離職する聴覚障害者を多く見てきた。

2011年12月にカフェを開業したのは、「聞こえない人の社会に、
聞こえる人を迎えるモデルがあってもいい」との思いからだ。

当事者同士が集まるコミュニティカフェではなく、補助金などに頼らないでビジネスとして成り立つことを目指した。
店員の日本語が下手でも、集客力のあるインド料理や中華料理の店がヒントになった。
柳さんは「味は偏見をしのぐ力を持っている」と考えた。

▽店の魅力

フランチャイズ契約を申し込んだ企業の中で、全国でスープ専門店を展開するスープアンドイノベーション(長野市)の
室賀康社長が「優秀で能力の高い人が、単純作業だけではもったいない」と応じ、レシピや商材の提供、運営指導を行う。

5年目の今では、客の9割は障害のない人だ。初めは戸惑う人もいるが、
手話に新鮮さや珍しさを感じる人は少なくない。
店の魅力となり、「静かで過ごしやすい」という感想も寄せられる。

「日本は発展して刺激の余地が少なくなり、バリアーを求める層もいる。(障害を価値とする)バリアバリューの発想だ」
柳さんは胸を張る。

京都市の「町屋カフェ・さわさわ」では、全盲や弱視など目の不自由な15人が接客などを務める。
当初は当事者が集まるためのサロンだったが、13年に自治体などの助成を受ける就労継続支援事業所(B型)となり、
観光客らも気軽に立ち寄れるカフェに衣替えした。

来店のきっかけ作りとして、2階の一室をヨガやライブの会場としても提供。
病気で視力が低下した後藤節子さん(65)は
「外出がおっくうになっていたが、今は週4日ここへ通うことが楽しい」とほほ笑む。
音声で知らせる計量器を使えば、全盲の人でもコーヒーを入れることができる。

金森淳哉所長(25)は大学時代に右目を失明した当事者だ。
「視覚障害者はマッサージ師というイメージが強く、職業選択の幅が狭い。
 工夫次第で就ける職種が広がることを示し、一般就労につなげたい」と意気込む。

▽新しい視点

新たに施行する障害者差別解消法や改正障害者雇用促進法では、
障害による差別を禁じ、障害者の求めに応じて能力を発揮できるよう、事業主は合理的な配慮をしなければならない。

「企業は障害者の仕事内容を、この作業は向いている、あるいはできないという固定観念で限定しがちだ。
 こうしたカフェの存在を参考に、新しい視点で職域開発を考えてほしい」
第一生命経済研究所の水野映子上席主任研究員はこう話している。

つんく♂、11年ぶり『徹子の部屋』 パソコン筆談トーク&ギター演奏

2016.03.18 13:44|情報
音楽プロデューサーのつんく♂(47)が、テレビ朝日系『徹子の部屋』(月~金 正午)に
11年ぶりに出演することがわかった。
昨年、喉頭がんの治療で声帯を摘出したつんく♂は、パソコンを使った筆談で黒柳徹子(82)とトーク。
「今が幸せという言葉が100%正しいというわけではない」という正直な胸の内を明かしながらも、
「人生やりがいがあるなと思っています」「僕のできることを探して、世の皆さまと共有できたらと思います」と、
前向きに生きる姿を見せる。つんく♂の出演回は、今月21日に放送される。

黒柳の前でギターを演奏するつんく♂

命を取るか、声を取るか…つんく♂が選択を迫られたのは2014年の秋。
歌手でもあるつんく♂にとって、声は大切な商売道具でもあり、失う痛手は想像を絶する。
それでもつんく♂は生きる道を選んだ。昨年4月に母校、近畿大学の入学式に出席し、声を失ったことを公表した衝撃は、記憶に新しい。以後、少しずつではあるものの音楽活動を再開し、今回の出演に至った。

つんく♂の番組出演は、シャ乱Qとして出演した1996年(つんく♂28歳)、単独出演の2005年(同37歳)に続き3回目。

今回は、つんく♂が打ち込むパソコンの画面を、スタジオに設置したモニターに映し出して進行することに。
トークは、黒柳が以前、つんく♂に楽曲提供を依頼した際、自分の声帯の写真を提出したというエピソードからスタートした。
「歌、芝居、トークとさまざまな声を使い分ける黒柳らしい、特徴ある声帯だった」と、つんく♂。

近畿大学の入学式でメッセージを送ったことに関しては、
「学生のための入学式だったので、どんな話をするか迷ったんですが」としつつ、
「僕が僕のことを正直に伝える」ことや、自分の子どもたちに向けて
「ステージに立つお父さんの姿を久々に見てもらいたい」との思いがあったと明かす。

手術後の生活についても、食べ物が喉を通らなくなり一時期やせてしまったこと、
結婚するときはおとなしそうだった妻が力強く自分や子どもたちを支えてくれていることなど、
時おりジェスチャーや笑顔を交えながら黒柳に語っていく。

さらに、音楽活動再開後、初めて依頼されて作曲した「うまれてきてくれてありがとう」を、歌手のクミコを迎えて披露。
つんく♂はギターを片手に、時には歌詞に合わせて口を動かしながら、
昨年の『輝け!日本レコード大賞』で作曲賞に輝いた子守唄を演奏する。

演奏前、「ベスト10には出れなかったけど、徹子さんの前で演奏できるので、なんか楽しみです」と打ち込み、
演奏後は、ミュージシャンとして一つの目標を達成したような、満足げな表情を浮かべていた。

収録後、つんく♂は「11年ぶりの出演と言われましたが、なんかついこないだのような気がしています。
日本の音楽界がすごく勢いのある時代、たくさん音楽を聴いてきた黒柳さんの前で演奏でき、うれしかったです。
次の『徹子の部屋』は5年以内に出させてくださいね!」とリクエスト。

黒柳は「手術をされてから、こんな風にパソコンを打っての長時間の収録に臨まれるのは初めてだったと思うので、
とってもお疲れになったと思います」と、まずつんく♂の体調を気づかい、
「そんな中でも、しっかりとご自身のことや心情をたくさんお話しいただいて、本当に感謝でいっぱいです。
 来ていただけて、本当にうれしかったです」と感謝していた。

トータルコミ学習会

2016.03.16 15:35|行事報告
トータルコミ学習会は、毎月第3水曜日
お盆と年末月以外の年10回、講座を開いています。

講師は 阿部 和恵 氏。

登録手話通訳者の立場から、
難聴者が、手話や口話を楽しく学べるよう
工夫を凝らしてご指導いただいています。

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次年度も、継続して担当していただきます。
興味のある方は、ご参加ください。

難聴者のためのIT講座

2016.03.15 12:00|行事報告
難聴者のためのIT講座は、2ヶ月に1度
年6回のペースで講座を開いています。

講師は 西 邦夫 氏。

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難聴に理解があるので、繰り返しとても丁寧に
指導してくださっています。

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質問も、安心してできると大変好評です。
次年度も引き続き、担当していただきます。

難聴のお友だちのこと、知ってください

2016.03.12 14:26|情報
以下、mamagirl より引用

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街で、補聴器をつけたお子さんを見かけたことはありませんか。
そういうお子さんは、お耳の聞こえ辛い難聴児です。私の娘も高度難聴です。
音の大きさによっては聞こえるので、幼稚園や保育園にも通います。
でも、お子さん、ママは、難聴児と接するときにどのようなことに注意したら良いでしょう。

◇メガネとは違う補聴器

視力が悪いと、メガネを掛けます。たくさんの方が、メガネを使っていると思います。
私もメガネを使用していますが、掛けるとしっかり鮮明に見えるので、支障ありませんよね。
しかし、補聴器は違います。つければしっかり聞こえるようになるわけではありません。ここを勘違いされる方はとても多いです。

補聴器は音を増幅してくれますが、大きくなるだけで鮮明になるわけではありません。
相手の声だけではなく、周りの声、音楽、雑音全てが大きく聞こえてしまうため、
にぎやかな場では会話を聞き取るのがとても難しいのです。

◇話しかけるときは「話す」という合図を

難聴だと、突然話しかけられても、意識していなければ気付けません。
決して無視しているわけではなく、聞こえていないのです。
横から、後ろから話しかけられてもわかりません。にぎやかな場では特に聞こえません。

話しかけるときは、正面や視界に入って話しかける、話す前に名前を呼ぶ、肩などをとんとんと合図するなど
「話すよ」ということをまず気付かせてあげましょう。

マスクをしていると読み取れない

今の時期は特に、花粉症やウイルス対策、咳などでマスクをつけている人がたくさんいますね。
難聴の人は、声だけではなく、口の動き、顔の表情、体の動きなど、すべてを見て会話をします。
なので、マスクをしていると、表情と口の動きを読み取ることができず、声もくぐもってしまいとても会話し辛いです。
また本人からは、花粉症かもしれない人に「マスクを取って?」とは言い辛いのです。
難聴の方と話すときは、そのときだけで良いから、マスクを取って会話をしてあげてください。
また、口を隠してしまう癖のある方も、この時だけは隠さないであげてください。

◇補聴器はお耳そのもの

難聴の人にとって、補聴器は耳そのものです。そしてとても繊細で精密な機械です。つまり壊れやすいのです。
一般的に水に弱く、雨はもちろん自身の汗でも壊れてしまします。
お子さんは、見慣れないものに興味を持って、つい触ってみたくなりますね。でも、触る音もとても大きく聞こえてしまいます。
もし取って投げたりしたら、壊れてしまいます。「補聴器はお耳、とても大事なものだ」ということをお子さんに教えてあげてください。
子どもたちはとても素直で優しい。ちゃんとどういうものか教えてあげると、みんなで補聴器を大事に扱ってくれ、
話に気付いていないときはフォローしてくれるはず。子どもたちは平等なのです。

難聴の人への接し方は、子どもでも大人でも同じです。全身で話しかけてあげてください。
お母さんお父さんが難聴児について理解をし、ぜひお子さんにも教えてあげてください。そうすれば、お子さんは自ずとどうすればいいのか考えてくれます。

タブレット講座

2016.03.10 11:48|行事報告
3月9日(水)、支援センター研修室において、
auOSAKAより、手話スタッフの前川 博美 氏(ろう者)と
サポートスタッフ(聴者)3名をお招きし、タブレット講座を開催しました。

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参加者は11名。

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手話通訳と要約筆記を配置。
ご自分のタブレットをお持ちになって受講された方も
たくさんいらっしゃいました。

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動画での説明を視聴したあと、実際にタブレットを触ります。
音声認識ソフトや検索エンジンを使って表示した地図を
2D(ツーディー)から3D(スリーディー)に変えて楽しんだりと、
みなさん好奇心の赴くまま、熱心に操作されていました。

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筆談アプリには、互いに書いたものが読めるようなものもあります。
自分の手元側に書いた文字や絵が、対面側に反映されるのです。
便利で、お互いに楽しむことができますね。

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シャッタースピードを調整する機能の紹介もしていただきました。
例えば、朝から夜までを動画撮影したとします。
その再生モードを変えれば、
数分間で早送り動画としてみることができます。
逆にスロー再生やパノラマでの撮影・再生も可能です。
教えていただいた多くの機能に、みなさん意欲的にチャレンジされていました。

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サポートスタッフの方々は、聴覚障害に対する理解があり
とても和やかな雰囲気で進められました。

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参加者の方、スタッフのみなさま、お疲れさまでした。

2016啓蟄(けいちつ)

2016.03.07 11:10|つれづれ
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春なれや 名もなき山の 薄霞

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暖かくなり、虫たちが顔をだしてくる季節になりました。

もうすぐ啓蟄。
私たちも、力をためて飛び出す準備をしないと ですね。

「手話は言語」全地方議会「手話は言語」全地方議会で採択達成 ろうあ連盟「この民意を力に法整備を」

2016.03.04 14:27|情報
以下、東京新聞 より引用

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手話を日本語と同等の独自の言語と位置付ける「手話言語法」の制定を求める意見書は三日、
全ての地方議会で採択が達成された。
東京都内で記者会見した全日本ろうあ連盟の石野富志三郎理事長は
「採択がゴールではない。この民意を力にして、今後は政府に法制定を要望していきたい」と手話で意気込んだ。


国内にある千七百四十一市区町村の議会のうち、栃木県芳賀町議会だけで採択されていなかったが、
三日開かれた町議会本会議で意見書案が全会一致で可決、採択された。
東京都や埼玉県、奈良県などから、ろうあ者ら約三十人が傍聴に訪れ、
両手を顔の前で揺らす手話の動作で「拍手」を表現した。

四十七都道府県の議会でも採択されており、これで全ての地方議会で意見書が出そろったことになる。


手話言語法は、全日本ろうあ連盟が二〇一二年に法案を作成した。
二十一条から成っており、ろう児を対象にした特別支援学校などで手話を必須教科にすることや、
国や地方自治体に手話での情報提供を義務付けることなどを盛り込んでいる。

◆政府・与野党 地方の総意、尊重姿勢

「手話言語法」制定を求める意見書の採択を受けて三日、政府と与野党から法制定に向けた取り組みや
障害者政策の充実を進めるとの意見が相次いだ。
ただ、意見書や法律の内容を詳しく知らないとの率直な感想も漏れた。
地方の総意といえる法制定について、政府と国会はどう取り組むのだろうか。

菅義偉(すがよしひで)官房長官は記者会見で、
手話などの意思疎通手段を支援する政府の施策を着実に実行していく考えを示した。
菅氏は、障害者基本計画や四月施行の障害者差別解消法の基本方針で、
手話などの意思疎通手段の支援が規定されていると説明。
こうした施策に「しっかり取り組んでいくことが大事だ」と述べた。

共産党の志位和夫委員長は記者会見で、
「(地方の)要請に応えて立法化が図られるべきだ。政府が対応しなければ、われわれとして検討しなければならない」と、
議員立法に前向きな姿勢を示した。

自民党の稲田朋美政調会長、民主党の岡田克也代表、維新の党の松野頼久代表も地方の意向を尊重する考えを示した。
しかし、「法案について、つまびらかに存じ上げません」(稲田氏)「立法の詳細を承知していない」(岡田氏)との声も漏れた。 

<地方議会の意見書>
議会としての意見をまとめた文書で、地方自治法99条で定めている。
議員が提案して本会議に諮り、採択された場合には首相や国会、関係する行政機関に提出する。法的な拘束力はない。地方議会が対外的に意思表明する手段として、ほかに「決議」があるが、法的な根拠はなく、関係先に提出されることはない。

「手話は言語」 全1741地方議会が法制定求める意見書

2016.03.03 13:16|情報
以下、東京新聞 より引用

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手話を日本語と同等の独自の言葉と認める「手話言語法」を作ろうという動きが広がっている。
法制定を国へ求める意見書が三日、栃木県芳賀町議会で採択される見通しで、全日本ろうあ連盟によると、
国内に千七百四十一ある全ての地方議会で採択が完了する。機運は高まるが、国は法制定に後ろ向きだ。

ホワイトボードに掲げた栃木県地図に、青いシールが一つだけ張られている。残りは赤、赤、赤…。

宇都宮市の県聴覚障害者協会。
手話言語法制定を求める意見書が県内の議会で採択されるたび、「達成」を示す赤いシールを張ってきた。
「未了」の青いシールは芳賀町(はがまち)だけ。

芳賀町では手話通訳を置くための予算増加への懸念などから、二年前に意見書が不採択になった。
町に繰り返し足を運んだ事務局長の渡辺純子さん(55)は、三日の採択を前に「今までで最高の日になる」と喜ぶ。

手話言語法は、全日本ろうあ連盟が二〇一二年に法案を作った。
手話を言語と位置付けた障害者権利条約が〇六年に国連で採択されたことを受けたもので、二十一条から成る。
重点は、手話を日本語と同等に位置付け、ろう児を対象にした特別支援学校などで必須教科として教えること。
国や地方自治体には、手話での情報提供を義務付ける。
連盟が地方議会へ働きかけ、一三年の石川県白山市議会を皮切りに各地で採択が進んだ。

全地方議会で意見書が出そろっても、法制定への道は険しい。
文部科学省は「特別支援学校でも全教員が手話を使えるわけでない。
 生徒の障害の程度もさまざまで、必修化は難しい」と説明。議員立法に向けた具体的な動きもない。

手話の普及に向け、手話言語条例を制定する自治体も相次ぎ、都道府県レベルでは鳥取、神奈川、群馬各県に条例がある。

   ◇

相手の口元に集中し、意味を必死に読み取る。「たばこ」と「たまご」は全く同じ動き。
「単語を区別するだけでエネルギーを使い果たしてしまう」。
一歳の時に薬の副作用で重度の難聴になった全日本ろうあ連盟事務局長の久松三二(みつじ)さん(61)は、
ろうあ者にとって手話がなぜ大切かを力説する。

手話と日本語は別の体系だ。
例えば、三つの品詞で表現する「二階に上がる」は、手話では「チョキ」の形を胸の前で上に動かす一連の動作で表す。

「読唇術では単語が頭の中でつながらず、まとまった意味にならない。
 手話を使うことで、他人が考えていることや、いろんな考えを持っている人がいることを初めて知った。
 本当の意味で社会に参加できた」

日本のろう教育は、補聴器と読唇術を用い、健常者の世界に障害者を近づけようという歴史をたどった。
一九二〇年代に米から音声言語を教育に用いる口話法が輸入され、当時の文部省も推進。
久松さんが通ったろう学校でも「手真似(まね)をやめましょう」という標語が張られた。
手話は先輩からこっそり学んだが、人目が気になり使えなかった。

連盟によると、手話を言語として認める法律を制定する国は九カ国。韓国では今年八月に施行される。

くしくも三日は「耳の日」。「手話は私たちの文化を育む言語だと分かってほしい」。
久松さんは、芳賀町の採択を前にそう願う。

■手話言語法案(抜粋)

第1条(目的)

・この法律は、手話を日本語と同等の言語として認知し、
 ろう者が(中略)手話を使用して生活を営み手話による豊かな文化を享受できる社会を実現するため、
(中略)あらゆる施策の総合的かつ計画的な推進を図ることを目的とする。

第6条(手話の習得)

・ろう児(乳幼児を含む)は(中略)発達段階に応じて手話を学習する機会が保障される。

・国は(中略)学習指導要領に手話の位置づけを策定し、ろう児を対象にした特別支援学校等においては必須教科とする。

センターからのおしらせ(2016/3)

2016.03.01 09:18|お知らせ
奈良県聴覚障害者支援センターは
3月19日(土) 終日
館内の設備点検にともない、電話・FAX・メールが不通となります。

ご了承くださいませ。
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