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かと。のかんたんイラスト講座

2016.10.31 17:06|事業案内
「あ~こんなときサッと絵が描けたらなぁ」と思ったことありませんか?

会話や文字でうまく説明できなくても
相手にイメージを伝えられるイラストは、とても役に立ちます。

難しい技術は必要ありません。
マジック一本で、楽しくかんたんに学んでみましょう。

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日時 ① 2016年11月26日(土) 14時30分~16時30分
   ② 2016年12月17日(土) 13時30分~15時30分
       * 講座は全2回で1講座となります。
場所 奈良県聴覚障害者支援センター 研修室
講師 加藤 慎也 氏  (イラストレーター「かと。」)
参加費  無料
申込先  奈良県聴覚障害者支援センター
         0744-21-7888 (FAX)
         0744-21-7880 (TEL)

     = 詳しくはこちら =

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人工内耳装用児・補聴器をつけた子どもたちのために、目・耳・体で楽しめるハロウィン音楽ショー「あまのじゃくとおばけのもと」を国立成育医療研究センターにて開催

2016.10.28 09:16|情報
以下、ValuePress! より引用

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【趣旨】
国立成育医療研究センターと株式会社日本コクレアは、乳児期からの人工内耳装用の普及と有用性を伝えるため、
また人工内耳などの補聴機器を装用している子ども達が音楽に興味を持つきっかけ作りのために、
音楽ショー「あまのじゃくとおばけのもと」(企画・製作 NPO法人リトム)を10月29日(土)に公演します。

ショーは、0歳~9歳の人工内耳・補聴器を装用している子どもはもちろん、大人にも楽しんでいただける内容です。
「家族そろってコンサートに行けない」そんなご家族にむけて、大人も非日常感を楽しんでいただけるよう、
目で、耳で、肌で感じられる音楽ショーです。
多くの人工内耳装用児や補聴器を装用している子どもたちとそのご家族にお越しいただきたいと考えています。

オリジナルストーリーに沿ってクラシック音楽が生演奏され、ダンサーが音楽に合わせて踊り、
映像が音楽のイメージをふくらませます。
物語の中で、子どもたちはリトミックやリズムで参加していただく参加型の音楽ショーですので、
音楽を、音だけでなくダンサーの動きや映像、鮮やかな衣装、また自ら体全体を使って楽しむことができます。

【実施概要】
<開催日程> 平成28年 10月29日(土曜日) 11時~ ・ 14時~ 2回公演
<場所>    国立成育医療研究センター 1F講堂
<入場料>  1人500円(2歳未満は無料)
<主な内容> ハロウィンをオリジナル物語、生演奏、ダンサーによる表現、リズム体験で楽しむ音楽ショーイベントです。
          いたずら大好きなあまのじゃくが、森の中で「おばけのもと」を振りかけると、
          木や池がこわーいお化けに変身!はたして音楽の力でもとの姿に戻せるのでしょうか…!?

★楽器:ピアノ、声楽、バイオリン、チェロ、打楽器
★曲:さくらさくらによるパラフレーズ、ピアノトリオ、ヴォカリーズ、勇気100%(みんなで歌うよ)など

【昨年来場してくれたお客様のコメント(抜粋)】

○クラシック・歌・ダンス・劇など盛りだくさんでこのようなイベントは初めて。
 会場もフラットで動きやすく、バイオリンをはじめて生で子供に見せることができてよかった!

○難聴の子を対象にしたこのようなコンサートがあってとても嬉しかった。本当にありがとうございました。

○音楽、ダンス、映像全てが良かった。診察以外で先生と話す機会もあってよかった。

○医療的ケアのある子たち(特に重心・呼吸器の子たち)は外出がなかなか難しかったり、
 参加できるイベントもとても限られているのでこうした感覚に訴えるイベントがあると嬉しい。

○日本全国の子供たちにこの音楽ショーをみる機会をあげたい。

【人工内耳について】

人工内耳は未発達または損傷を受けた内耳に代わる役割をはたす医療機器です。
音を増幅する補聴器とは異なり、内耳(蝸牛)の損傷を受けた部分に代わって、脳に音の信号を送る働きをします。
補聴器との一番の違いは手術が必要という点です。
補聴器は主に外耳や中耳に原因がある伝音性難聴に効果があり、
内耳が原因で補聴器では効果が少ない重度感音性難聴には人工内耳が有効です。
人工内耳の適応となる90dB以上の難聴の場合は、感音性難聴の可能性が高く、
補聴器よりも人工内耳の方が、はるかに聴こえが良いと言われています。

I loved her first

2016.10.27 09:04|情報


Look at the two of you dancing that way
Lost in the moment and each others face
So much in love you're alone in this place
Like there's nobody else in the world
まるで世界中に二人しかいないみたいに
見つめ合って踊る二人をこうして見てる

I was enough for her not long ago
I was her number one
She told me so
ついこの間まで彼女の一番好きな人は僕だったんだ
彼女もそう言ってたんだよ

And she still means the world to me
Just so you know
So be careful when you hold my girl
Time changes everything
Life must go on
And I'm not gonna stand in your way
そして今でも彼女は僕の全てなんだ
君も知ってると思うけど
だから彼女を大切に扱うように。
時は全てを変えるし
変わっていくのが人生なんだ
だから君に反対してるわけじゃないんだよ

But I loved her first and I held her first
And a place in my heart will always be hers
From the first breath she breathed
When she first smiled at me
でも彼女を最初に愛したのは僕なんだ
彼女を最初に抱いたのは僕なんだ
彼女はいつでも私の心の中にいるんだ
彼女が初めて呼吸したときから
彼女が初めて僕に笑いかけた時から。

I knew the love of a father runs deep
And I prayed that she'd find you someday
But it's still hard to give her away
I loved her first
父親の愛がいかに深くなるかを知っていたんだ
そして彼女がいつか君のような相手を見つけられるようにと祈ったんだ
それでもいざ彼女を手放すとなると辛いんだ
彼女を最初に愛した者としては

How could that beautiful woman with you
Be the same freckle face kid that I knew
The one that I read all those fairy tales to
And tucked into bed all those nights
And I knew the first time I saw you with her
It was only a matter of time
君の横にいるきれいな女性が
あの時のそばかすの女の子とは信じられないよ
おとぎ話を聞かせてあげたり
毎晩のように布団を掛けてあげた子とは

彼女と一緒にいる君を最初に見たときから

手話条例で意見聴取

2016.10.26 17:44|情報
以下、奈良新聞 より引用

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県議会の厚生委員会(西川均委員長、9人)は25日、超党派で議員提案する県手話言語条例の制定に向けた意見聴取を実施。
ろう者や盲ろう者、難聴者のほか、県内の障害者福祉施設の事業者ら計6人が意見や要望を述べた。
同委員会は12月にも会合を開き、条例の原案を検討、来年2月定例会に提案、成立を目指す。

同条例は、手話を言語として位置付けて普及を促し、使用しやすい環境整備を県や市町村に義務付ける方針で、
この日の意見聴取は、ろう者や難聴者の要望を条例に反映させるために実施した。

冒頭、西川委員長が「実効性のある条例にしたい。意見を聞かせていただきたい」とあいさつ。

意見聴取では、県聴覚障害者協会の長谷川芳弘副理事長が、
全国の都道府県で初めて同様の条例を制定した鳥取県の事例を紹介。
手話が学校教育や啓発活動などによって市民レベルまでに浸透していることに触れ、条例の意義を語った。

また聴覚と視覚の重複障害者である盲ろう者の辰頭潔さんは、手話の形を手で読み取る「食手話」の普及や理解を要望。
県中途失聴・難聴者協会会長の出口明子さんは、京都市を例に、ろう者以外に難聴者や中途失聴者にも
手話を学ぶ権利を条例に盛り込むよう委員会に求めた。

全日本ろうあ連盟によると、同様の条例は今月18日現在、全国9県で制定されている。
県内の市町村で制定済みは大和郡山市のみ。

閉会後、西川委員長は
「会合で広く意見を聴くことができた。条例の原案にも意見をいただく、障害者の方々が主役の条例をつくりたい」と話した。

文京学院大学が合理的配慮の手引きを作成 障害者と働く社員向け

2016.10.25 18:13|情報
以下、福祉新聞WEB より引用

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文京学院大学(東京都)は11日、障害者への合理的配慮を進めるため、
職場で障害者と働く社員向けのリーフレットを作成したと発表した。
九つの障害類型ごとに配慮すべき事柄が一覧できるよう、円形のデザインを用いた。

9類型に共通する項目としては「出退勤時刻・休息・休暇に関し、通院や体調に配慮しましょう」など3点。
肢体不自由や視覚障害のある人には「非常時の避難誘導役を決めましょう」などとした。

改正障害者雇用促進法が今年4月に施行され、雇用分野での障害者への合理的配慮が義務付けられたことを受け、
同大の松為信雄客員教授(政府の1億総活躍国民会議有識者メンバー)が監修して作成した。
リーフレットは同大ホームページ(http://www.u-bunkyo.ac.jp/)からダウンロードできる。

手話で楽しむ能狂言の世界 黒柳徹子さん設立、トット基金が協力

2016.10.21 15:53|情報
以下、東京新聞 より引用

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手話で演じる狂言と手話同時通訳の能が披露される「手話で楽しむ能狂言鑑賞会」が二十一日、
品川区上大崎四の喜多能楽堂で開かれる。
聴覚が不自由な人にも古典芸能を楽しんでもらおうと、喜多流が企画。

女優黒柳徹子さんが設立したトット基金が運営する「日本ろう者劇団」が、手話狂言「附子(ぶす)」を演じる。
同劇団の代表的な演目で、国内外で高い評価を受けている。
舞台そでから声を出す演者もいるため、手話が分からなくとも楽しめるという。

喜多流の能「黒塚(くろづか)」は、同劇団の協力で手話通訳者が二人付いて、ストーリーが同時通訳される。
喜多能楽堂の清水言一(げんいち)館長(57)によると、開演前に手話で解説をすることはあったが、
演目全編に手話同時通訳を付けるのは能楽界初の試みという。

清水さんは「耳が聞こえる人も聞こえない人も一緒になって能狂言を楽しんでほしいと願っています」と話している。

午後六時半開演。一般三千五百円。問い合わせは同能楽堂=電03(3491)8813=へ。

奈良県内の高校生 11月7日を「スマホ休日」に制定

2016.10.19 16:06|情報
以下、教育新聞 より引用

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奈良県の国公私立すべての高校の生徒会などの代表生徒からなる奈良県高等学校生徒会連絡会の役員8人が、
「スマホ会議」(委員長・大河舜県立御所実業高校3年生)を発足。
意見を出し合い、終日、スマートフォン・携帯電話なしで過ごし、スマホの適切な利用を考える機会とする
「Challenge!スマホリデー~スマホの休日~」をこのほど設定した。

11月7日をその日と定め、全高校に呼びかけ、啓発ポスターを昇降口や教室に掲示してもらっている。
この日には、県内高校生約4万人が対象となる。

「スマホリデー」をこの日にしたのは、「スマホがなくても『い(1)・い(1)・な(7)』」の語呂に合わせた。

当日を迎えるに当たっては、各校の生徒会が生徒を対象に事前アンケートを行う。
スマホの使用時間や目的、ないと困る場面、スマホなしでどう過ごすかなどの問いに答えてもらう。

当日を過ぎたら、事後アンケートを実施。
使わずに過ごせたか、そのことによって何か新しい発見はあったか、使ってしまったとしたらその場面や理由は何か、
「スマホリデー」に挑戦してどんな感想をもったかなどに答えてもらう。

スマホ会議は「スマホリデー」の過ごし方について、
▽いつもよりたくさん友達と話す▽家族と団欒▽新聞を読んでみる▽図書館に行く▽空を見上げてみる
▽公衆電話で電話をかけてみる(10円玉結構いる)▽手紙を書いてみる――などと提案。
意外な発見や学びや出会いがあるかもしれないと呼びかけている。

生徒会連絡会は、平成26年からインターネットの適切な利用に関する取り組みを実施している。
同年に奈良県が行った調査では、高校生の99%、中学生の66%がスマホ・携帯電話を所有。
それを受け、27年には連絡会が「インターネットセルフルールブック」を作成。
県内すべての小学校5・6年生と中高生約10万6千人に配布した。

「こども食堂」全国に広げよう キックオフイベント開催

2016.10.18 16:23|情報
以下、福祉新聞 より引用

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地域で孤立する子どもを支える「こども食堂」を普及させようと「広がれ、こども食堂の輪!」全国ツアーの
キックオフイベントが9月28日に都内で開かれ、約150人が参加した。主催は同ツアー実行委員会。

代表の栗林知絵子・NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク理事長は
「子どもの笑顔が増えていくよう考える場にしていきたい」と抱負を語った。

ツアーでは子ども食堂について考えるシンポジウムなどの行事を全国で開く予定だ。
ノウハウの共有や先進事例の紹介を通して食堂の数を増やすほか、一部の人だけでなく、地域住民の誰もが
理解して関わる取り組みに広げることを目指す。

各地での催しは、実行委員らの呼び掛けに応じた、都道府県の福祉関係者たちがそれぞれ開く。
開催予定はウェブサイト(http://kodomoshokudo-tour.jp/)で確認できる。

イベントでは各地の子ども食堂の現状を紹介するパネルディスカッションもあり、
長野・新潟・千葉県で活動する人らが登壇した。
新潟県社会福祉協議会地域福祉課の坂野健一郎さんは12月にイベントを開く予定だと明かし、
「実践者の力を借り、新潟らしさを追求しながら楽しく学びのあるフォーラムにしたい」と述べた。

そのほかイベントには「子どもの貧困対策推進議員連盟」に所属する国会議員4人らも駆け付け、応援メッセージを贈った。

目や耳の不自由な人が楽しめる映画館 東京・田端に開館

2016.10.17 16:31|情報
以下、朝日新聞DIGITAL より引用

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目や耳が不自由な人が、字幕や音声ガイドで映画が楽しめるユニバーサルシアター「シネマ・チュプキ・タバタ」が
9月に東京都北区にオープンした。障害者向けの映画館は全国でも珍しい。
障害のある人たちも映画を楽しんでほしい――。そんな思いが込められ、上映が続いている。

「チャーリーもズボンに剣が刺さったまま敬礼しています」

上映された喜劇王チャプリンの映画「街の灯」の一場面。
登場人物の動きを説明する音声がイヤホンから流れ、目が不自由な観客もそうでない人も、一緒に笑った。

視覚障害があり、盲導犬を連れて訪れた足立区の塚越豊さん(55)は
「表情や情景を細かく思い描くことができた。これからいろいろな映画で泣き笑いできるのが楽しみだ」と語った。

映画館はJR田端駅から徒歩5分の北区東田端2丁目で9月1日に開館した。
映画には聴覚障害者向けに字幕がつく。視覚障害者は座席に付けられたイヤホンで、場面を説明する音声を聞くことができる。

こぢんまりした館内に座席は15席。後ろには車椅子で鑑賞できるスペースを設けている。
じっとしているのが苦手な発達障害の子や小さな子を連れた親が気兼ねせず、見られるように
2畳ほどのスペースの「親子鑑賞室」もつくった。

運営するのは15年前から視覚障害者の映画鑑賞を後押ししてきたボランティア団体の「シティ・ライツ」(北区)。
これまで障害者向けに映画情報をメールで送ったり、音声ガイド付き映画の上映会を開いたりしてきた。

手話言語学 ~香港留学とその裏話~

2016.10.15 10:27|行事報告
10月8日(土) 支援センター研修室において、
下谷 奈津子 氏(手話言語研究センター専門技術員)をお招きし、
香港中文大学大学院で学んだ手話言語学についてのお話しをしていただきました。
下谷さんは、関西学院大学で非常勤講師もされています。

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参加者は9名。

語順だけでなく、単語の成り立ちや 指・手・骨・筋肉 の動かし方から手話を分析。
新しいアプローチの可能性を模索し、今後も積極的に研究を進めていかれる予定とのこと。

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ワークショップ形式だったので、講師・参加者相互によい影響をもたらした、
とても貴重な時間となりました。

あなたはこの「音に出会った日」のYouTubeを観たか

2016.10.14 09:38|情報
以下、BIGLOBEニュース より引用

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<生後16カ月で「全聾」と診断された女性が成長していく過程を描いた手記『音に出会った日』。
 幼少期の壮絶ないじめ、「アッシャー症候群」の発症、そして、
 わずか1晩のうちに世界中の人々に感動を与えた1本の動画>

『音に出会った日』(ジョー・ミルン著、加藤洋子訳、辰巳出版)は、
イングランド北東部ゲイツベッドに生まれ、生後16カ月で「全聾」と診断された著者が、
露骨な差別やいじめを筆頭とする苦難と向き合いながら成長していく過程を描いた手記である。

物心ついた時点で"聞こえない"状態にあった著者の人生が決して楽ではなかったことが、
文章の端々からはっきりと感じ取れる。両親や家族からは十分に愛情を注がれており、
それが彼女を何度も支えていくので、ある意味においては家族の物語だともいえる。
しかしその一方、家族以外の小さな社会を知った時点で、違う世界に追いやられることにもなる。

(著書の内容のため、中略)

つまり著者は、基本的に前向きなのだ。気が強いし、明るいし、決してへこたれない。
しかし、それでも運命の不公平さを痛感せざるを得ないのは、29歳で「アッシャー症候群」だと判明したこと。
視覚障害と聴覚障害を併せ持つ病気で、つまり、そう告げられた時点で見えていた目は、
次第に見えなくなっていくというのである。

しかも、そのおかげで看護婦になる夢を諦めなくてはならなかったりもする。
盲導犬と思うようにいい関係を結べなかったりもする。
そのため次第に悲観的、あるいは絶望的な表現が増えてくるのだが、それも仕方がないことだろう。

だから中盤以降は読むのがつらくなってくるが、やがて朗報が入る。
人工内耳移植手術を受ければ、耳が聞こえるようになるというのだ。
そして結果的に手術は成功し、著者は生まれて初めて音を知ることになる。

ソーダ水のように興奮と感情が体から溢れ出す。手は震え、涙が顔を伝った。
泣くまいとしても涙はとめどなく溢れ、膝にポタポタ落ちた。
これがそうなのだ。わたしは聞いている。これが音だ。(221〜222ページより)

人工内耳のスイッチが入った瞬間の描写は、あまりに生々しい。
「これが音だ」という表現に、感情のすべてが凝縮されている。
もとから耳が聞こえる人間でさえ読んでいるだけで心を揺さぶられるのだから、本人の感動たるや想像以上のものだろう。
そしてその感動を表現する装置として、Chapter 16では音楽が重要な役割を果たすことになる。

(著書の内容のため、中略)

なお、著者がはじめて音を聴いたときのことはBBCラジオの番組で取り上げられ、
その光景はYouTubeにアップされた。その結果、わずかひと晩のうちに
世界中の人々に感動を与えることになり、取材が殺到したのだそうだ。

そして、2人の聴覚障害者をメンバーに持つアメリカの兄弟ポップ・グループ、オズモンズから連絡を受け、
2014年9月からは聴覚障害者を支援する「オリーヴ・オズモンド・ヒヤリング・ファンド」で働きはじめたのだという。
このエピソードもまた、著者と音楽との関係性の深さを象徴している出来事だといえるかもしれない。

なお巻末には、大きな役割を果たした著者の友人のトレメインが選曲したプレイリストが掲載されている。
ロック・ステディ・シンガー、ケン・ブースの"Everything I Own"にはじまり、
ハイムの軽快なロック・ナンバー"Don't Save Me"で幕を閉じる41曲は、
著者の人生の1年1年から1曲ずつを選んでリストにしたもの。
実際に聴きながら読み進めてみれば、本書はさらに鮮度を増すかもしれない。

聴覚障害の女性漫画家、災害時支援の10分アニメ

2016.10.13 13:41|情報
以下、朝日新聞DIGITAL より引用

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災害時に障害がある人をどう支援すればいいのか――。
自身も聴覚障害がある女性漫画家が、支援マニュアルをアニメにした。
インターネットの動画サイトに公開して半年あまり。アクセスは6万6千件を超えた。
熊本地震の被災地でも反響を呼んでいるという。

アニメの制作者は、NPO法人「MAMIE」(大阪市淀川区)代表の安藤美紀さん(47)。
「聴覚障害者の災害時に困ることって?」と題した約10分間のアニメを、3月末に「YouTube」に公開した。

アニメでは、障害者が災害時に直面しやすい危険や苦労を紹介している。
寝室で消防のサイレンを聞いた子どもが、聴覚障害で気づかない母親を起こして避難する場面は、
17年前に安藤さん宅の近くで火事が起きた実体験にもとづく。
避難所で職員の声が聞き取れずに支援物資を受け取れない場面は、
東日本大震災で避難した聴覚障害者の話を参考にした。

安藤さんは生まれつき聴覚に障害がある。
子どものころ、文字を覚えるために作った絵カードや絵日記がきっかけで描画が好きになり、
17歳で少女漫画雑誌の新人漫画賞の努力賞に選ばれた。

弱視の空手王者、聖地・沖縄で汗 豪州のレイ・モーコムさん

2016.10.12 14:26|情報
以下、琉球新報 より引用

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2014年にドイツで開かれた空手世界選手権の視覚障がい形の部で
優勝したレイ・モーコムさん(36)=オーストラリア=が
1日に開幕した「世界空手1プレミアリーグ沖縄大会」に出場するため来県した。
健常者と並んで出場し、惜しくも一回戦敗退となったが、
「どんな人でも苦手やできないことはある。私は特別な存在ではない。
 大切なのは一つずつ課題を克服していくことだ」と胸を張った。

生まれつきの弱視で、近くの人の輪郭は分かるが、細かい動きは見えない。
シドニーで空手を始めたのは8歳のころ。
父親は空手の経験がなかったが、モーコムさんのために空手道場に通い、空手の形を習得。
近距離なら大まかな動きを捉えられるモーコムさんに教えた。
健常者の2倍の時間をかけ、細かい動きは体で覚えた。

11歳の時に初段を取得。
黒帯を巻いた時は「この視力で形や組手をやるのは本当に難しかったから、自分を誇りに思えた」と振り返る。

1999年に父と兄の2人を門下生として立ち上げた「進化道場」は現在、150人を抱えるほどに発展した。
「沖縄の空手には強さの中に柔らかさがある。本物の空手を生徒たちに伝えたい」と約10人の生徒を連れて来県した。

来県中の5日、空手1プレミアの個人形で優勝した喜友名諒選手らと共に那覇市のとまり会館で稽古に励んだ。
空手の形で84年から世界選手権7連覇した県体育協会副会長の佐久本嗣男さんに直接指導を受けた。
「人生で1番の思い出だ」と満足そうな表情を浮かべるモーコムさん。得意形「ウンスー」を披露した。

稽古には那覇市のろう者で、15日に東京で開かれる全日本障がい者空手道競技大会に出場する
新垣愛花さん(22)も参加。モーコムさんの形を初めて見た新垣さんは
「目が見えなくても形に一生懸命取り組む気持ちがすごい。障がいは関係ない」と目を輝かせた。

佐久本さんは「障がいは関係なく、一生懸命やれば何事も可能だと生徒たちに伝えたい」と目を細めた。

世界選手権で視覚障がいの部ができたのは2014年。
それまでは形も組手も一般の部に出場してきたモーコムさん。
「空手の魅力は一生進化させることができることだ」と話し、
今月末にオーストリアで開かれる世界選手権での優勝に照準を合わせた。

人工内耳「なぜ助成の対象外」 福岡市議会で疑問視

2016.10.11 13:04|情報
以下、西日本新聞 より引用

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難聴者の補聴器は日常生活用具と認定され助成対象なのに、より重度の人が頼る「人工内耳」は助成されない-。
6日の福岡市議会決算特別委員会で、市の障害者福祉に対するこんな疑問が示された。
独自に人工内耳の助成に踏み出している自治体は100以上あるが、質問した尾花康広市議(公明)に対し、
市側は「国の動向を踏まえ総合的に対応する」と慎重姿勢だった。

人工内耳は、手術で側頭部に装置を埋め込み、耳に装着した体外機が音を電気刺激に変換して装置に送信、
神経に伝えることで音を聞けるようにする仕組み。重度の難聴者の救いとなっているが、
体外機を買い替えたくても修理不能のケースしか健康保険が適用されず、電池交換費などもすべて自己負担。
一方、補聴器の更新について市は5万円を助成している。

同市東区の女性(39)は、小学2年の長男(8)が両耳に人工内耳をしている。
生まれた直後、医師から重い難聴と聞かされ、「この子に一生、私の声は届かないの」と毎日のように泣いた。
人工内耳の存在を知り、すがる思いで3歳までに手術を受けさせた結果、
長男は日常生活に支障がないぐらいに音が聞こえるようになった。
今は友だちと遊びを楽しみ、ピアノも習い始めたという。

ただ、充電池など維持費は年間10万円近くかかる。
体外機も接続不良で音を届けられないことが増えたが、壊れてはいないため、
更新には約100万円を自己負担しないといけない。
「難聴者が安心して人工内耳を選択できるよう、助成を拡充してほしい」。女性はこう訴える。

この日の総会質疑で、尾花氏は
「更新費と電池交換費を日常生活用具代として認め、助成対象にしてはどうか」と提案した。
市側は「修理不能になれば健康保険で対応でき、電池代も優先順位は高くない」と答弁するにとどめた。
一方、市側は聴覚障害の早期発見に有効な新生児聴覚検査の結果を把握していないと明かし
「受診結果の統計的な把握に取り組む」との意向を示した。

騒々しい場所で会話が聞き取れないのは「隠れた難聴」であるとする研究結果が発表される

2016.10.06 19:12|情報
以下、GigaziNE より引用

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静かな場所ではしっかり会話の内容を聞き取れる人でも、街の雑踏や騒々しいカフェなどで会話すると、
相手が何を話しているのかはっきり聞き取れないことがあります。
「騒々しい場所なのだから聞きづらくて当たり前」と思うかも知れませんが、これは「隠れた難聴」であるそうで、
多くの研究が行われています。

騒々しい場所では会話を聞き取りづらいことを、科学者たちは「隠れた難聴」と呼んでいます。
標準的な聴力検査ではこの「隠れた難聴」に関する測定は行われることがありません。
よって、「隠れた難聴」であっても、通常の聴力検査の結果が「正常」と判断される患者は多いそうです。

しかし、「隠れた難聴」の人々が騒々しい場所や混み合ったレストランの中で商談などを行えば、
相手の話す内容が聞き取りづらく、そのことにストレスを感じるのは間違いありません。
そんな「隠れた難聴」の原因が、近年の研究により徐々に明らかになってきています。

科学者たちによると、「騒々しい雑音」には
脳の「選択的に音を聞き取る能力」や「言葉を理解する能力」を低減する効果があるとのこと。
アメリカの言語聴覚士職能団体であるAmerican Speech-Language-Hearing Association(ASHA)で
副所長を務めるアン・オイラー氏は、「これは我々が長い間存在を認識してきた問題であり、
最新の研究はなぜ『隠れた難聴』が起こるのかを教えてくれます。
今後、聴覚科学者はより積極的に『隠れた難聴』の症状を探す必要が出てくるでしょう」と語っています。

大人の難聴の場合、通常は内耳器官にある受容器細胞の「有毛細胞」が損傷することで、
神経を通して脳に音響信号を転送する機能が低下することで難聴となります。
有毛細胞が損傷するのは、老化や外傷、騒音に晒されることなどさまざまです。

「隠れた難聴」は、この有毛細胞と神経をつなぐ「シナプス」の損傷により引き起こされます。
ミシガン大学の研究者が明らかにしたところによると、有毛細胞と神経経路をつないでいるシナプスは非常にもろく、
有毛細胞そのものが損傷するよりも先に恒久的な損傷を受けるそうです。
ただし、後述するようにこのシナプスの損傷は治療して復活させる希望があることもわかっています。

そもそも音が聞こえる仕組みというのはどうなっているのでしょうか。
まず最初に音が外耳道に入り、奥にある鼓膜を振動させます。
鼓膜につながっている耳小骨はこの振動を更に奥にある蝸牛に伝え、
蝸牛が受け取った振動を有毛細胞が電気信号(音響信号)として神経を通して脳に伝えることで、
人間は音を知覚できるようになっています。
この有毛細胞のシナプスが損傷することで「隠れた難聴」は起きるわけです。

そんな「隠れた難聴」に関する研究はこれまで複数行われてきました。
Massachusetts Eye and Earの耳咽頭科医であるチャールズ・リーベルマン氏が率いる研究チームが
2009年に公表した研究結果は、騒音に晒されることで有毛細胞のシナプスを50%失ったネズミを
正常な状態に戻すことに成功しています。
また、ミシガン大学の研究者たちが2016年の4月にNatureで公表した研究結果によると、
騒音に晒したネズミに神経の成長を促すタンパク質の一種である「ニューロトロフィン(神経栄養因子)-3」を注入することで、
蝸牛のシナプスを復元することに成功しています。

さらに、2016年の9月初頭にはミシガン大学の研究チームが、
有毛細胞のシナプスの損傷が人間でも起きることを明らかにしています。
研究チームは大学時代に大きな音に何時間も晒された被験者グループとそうでないグループに、
騒々しい場所と静かな場所で聴力検査を行ってもらうというテストを実施。
テストの結果、大きな音に何時間も晒された被験者グループは
騒々しい場所での聴力がもう片方のグループと比べて圧倒的に悪かったそうです。
また、電極を使ったテストを行ったところ、大きな音に何時間も晒された被験者グループは
聴神経が著しく減少していた模様。

現在のところ、蝸牛の有毛細胞の損傷がどのように雑音の中の会話を理解することを阻害するのかは明らかになっていません。
耳咽頭科医のリーベルマン氏は、脳に送られる音響信号を「写真」に例えています。
シナプスの損傷が少ない場合は高解像度の写真が脳に送られるわけですが、
シナプスが損傷している場合は脳が受け取る写真がより低解像度のものとなり、
どこで誰が何を話しているのかを聞き取れなくなるとのことです。

知って安心!耐震対策

2016.10.05 15:24|行事報告
10月1日(土) 支援センター研修室において、
奈良県建築課建築審査係 松本 吉史 氏と石川 達也 氏をお招きし、
耐震診断・耐震改修について、講演をしていただきました。

参加者は8名。
奈聴協高齢部との共催企画です。

兵庫県南部地震(災害名:阪神・淡路大震災)のときの家屋被害をみると、
震度 7 で全壊しやすい木造建築は、昭和35年以前に建設されたものが圧倒的に多く、
次いで昭和 36 年~55 年。
昭和56年以降の木造住宅の全壊は、11%だったそうです。

ではなぜ、昭和56年以降は少なくなったのでしょう。
それは、1978年(昭和53年)の宮城県沖地震での家屋倒壊被害が甚大だったため、
耐震設計法が抜本的に見直され建築基準法が大幅に改正されたことによるのだそうです。

現在お住まいの住宅に不安を感じるようであれば、
昭和56年以降に建築された建物であっても「耐震診断」をし、
結果によっては耐震補強することをおすすめします とのことでした。

参加者からは、
「耐震工法も、いろいろあるんですね」
「生活しながらでも工事が可能なことがわかりました」などの感想がありました。

スマホ画面タッチで「119番」…聴覚・言語障害者用通報システム導入増

2016.10.03 09:27|情報
以下、YOMIURI ONLINE より引用

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インターネットを通じ、スマートフォンの画面タッチで「119番通報」できるシステムを導入する消防本部が急増している。

聴覚や言語機能に障害のある人が素早く通報でき、位置情報も伝えられるのが利点で、
4年前の5倍となる約150本部が採用。
総務省消防庁は全国運用を目指し、今月からシステムの統一について検討を始める。

同システムでは、利用者が、自宅や職場のある地域の消防本部に住所や名前などをあらかじめ登録。
スマホやタブレット端末で、ネット上の専用ページから「救急」「火事」などの項目を選んで
指をスライドさせれば通報できる。
全地球測位システム(GPS)を用い、現在地も送信される。

消防側には受信専用パソコンが置かれ、通報後は、消防からの質問に「はい」「いいえ」を選択して答えたり、
状況を入力、送信したりできる。スマホなら現場の写真を送信することも可能だ。

総務省消防庁によると、現在、主に2業者が開発したシステムがあり、
2012年には約30の消防本部で採用されていたが、今年は約150に増えた。
すでに東京消防庁や神戸市、兵庫県姫路市、岡山県倉敷市の各消防局などが導入。
大阪市消防局も10月1日から運用を始めた。

聴覚障害者らはこれまで、ファクスやメールなどで通報してきた。
全日本ろうあ連盟によると、外出先からファクスを送信できなかったり、メールの入力に手間取ったりして、
結局は第三者に依頼せざるを得ないことも多いという。

12年5月には広島市消防局で、聴覚障害者の男性が体調不良を訴えて送ったファクスが
約15時間放置されたこともある。
同連盟は同年12月、総務省消防庁にスマホ通報の導入を要望しており、理事の倉野直紀さん(43)は
「手軽に通報できる上、消防からもメッセージがもらえるので、非常に安心感がある」と広がりを歓迎する。

ただ、導入した消防は増えたとはいえ、全国733本部(4月現在)のうちまだ2割。
未導入地域や、別のシステムが使われている地域などから通報した場合は、事前登録した消防にまず届いてしまう。

このため同庁は10月から有識者らの検討会を開き、どこから通報しても最寄りの消防に直接送信されるような
統一のシステム案を来年3月までにまとめる方針だ。
18年末頃までに全国での運用を目指す。同庁は「障害のある方はもちろん、
日本語を話せない外国人も利用できるようなシステムを確立したい」としている。
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