医者をめざす弟へ 難病の13歳、8カ条のメッセージ

2014.11.18 15:36|情報
以下、朝日新聞DIGITAL より引用

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重い心臓病を患う長野県箕輪町の中学1年山田倫太郎君(13)が、
「医者になってお兄ちゃんを治す」と言い始めた4歳の弟あてに、
自身の体験をもとにした「患者が望む理想の医者」をつづった。

倫太郎君は、左心室と右心室が分かれていない「フォンタン術後症候群(房室交差)」を抱える。
1万4千人に1人の難病で、手術を重ねたが、今も腸からたんぱくが漏れる合併症で点滴が欠かせない。
2歳の時に不整脈で心肺停止に陥るなど、生死の境をさまよってきた。

免疫力が落ちているため運動や過労は禁物だが、学校には酸素吸入器を付けて通い続ける。
今は午前中だけ町立箕輪中学校の普通学級で学び、文化祭では弁論大会で「命の尊さ」について語った。

今年初め、弟の恵次郎君が人体図鑑を眺めて「お兄ちゃんを治したい」と言い始めた。
それを聞いた倫太郎君は7月、弟を励まそうと、倫太郎君が思う理想の医者像をパソコンで一気に書き上げた。

良い医者の心得は、全部で8カ条からなる。それぞれに倫太郎君の体験談が付く。
たとえば「検査や治療は出来る限り患者さんの生活に合わせてやるべきだ」には、小5の時の体験をつづった。
「H先生にエコー検査に呼ばれた。だが、その時H先生は
『もうすぐお昼ごはんだね。メニューはうどんだし、のびると美味(おい)しくないから
 倫ちゃんがうどんを食べ終えたらエコーをするよ』 と言ってくれた」

「患者が子どもでも、しっかり、分かりやすく説明して」には
「U先生は僕が入れるかもしれない心臓ペースメーカーを2種類も持って来て、僕に説明してくれた。
 わざわざ本物を見せて分かりやすく。僕はU先生のおかげで、機械を入れる不安から抜け出すことができた」

主治医や看護師の評判は上々だ。
長野県立こども病院の循環器小児科部長、瀧聞浄宏(たきぎくきよひろ)さんは「医者のことをよく見ている。ハッとさせられた」。
前の主治医で、長年倫太郎君をみてきた長野県立こども病院循環器センター長の安河内聡(やすこうちさとし)さんは
「彼の文章には生きることへの感謝と真摯(しんし)な姿勢があふれている。かみしめて読んでほしい」と言う。

■倫太郎君の「理想の医者」8カ条

・患者さんの家族、趣味など、患者さんの生活全体を見て接しよう。

・患者さんは、誰もが自分の受ける治療や検査などに、不安を抱えている。しっかり、分かりやすく説明してあげよう。

・患者さんは、いつ苦しみだすか分からない。大事なのは、その時に、君が患者さんのために、とっさに体が動かせるかだ。

・入院している患者さんにも、自分の生活がある。検査や治療は出来る限り患者さんの生活に合わせてやるべきだ。

・入院している患者さんにとって、ベッドは我が家のようなものだ。採血や問診に行く時は、人の家に行くような感じで行こう。

・患者や、患者の家族は、手術や検査の結果を心待ちにしている。終わったらすぐに知らせてあげよう。

・患者さんとの関係は、治療が終わればおしまいという訳ではない。

・医師はどんな状況でも諦めてはならない。思わぬ治療法があるかもしれないし、悪い状態は一時的なものかもしれないからだ。医師が絶望的と思っても、患者さんや家族にとっては違うかもしれない。
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