大学などで進む研究強化 ②

2016.07.13 15:13|情報
以下、毎日新聞 より引用

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◇関学-「ろう者の文化」に着目・実践教育とも連携して

関学で始動したのは、「手話言語研究センター」。
関学と手話のつながりは明快だ。
2008年度から、人間福祉学部の1、2回生が学ぶ2外国語の選択肢の一つとして
日本手話(ろう者が用いる手話)を学べるようになった。
日本の大学で初めての取り組みで、以後、他大学にも少しずつ広がっている。

先日、大阪市内で開かれた同センター開設記念シンポジウムでは、
関学日本手話クラスの講師、前川和美さんらが登壇した。
ろう者の前川さんは、ろう者独特の文化があることや講義の様子を紹介しながら、
「耳が聞こえないイコール障害者、ではなく、私たちは目で見て手話で話す、言語的少数者です」と強調。
「センターの活動を通して日本手話が日本語とは異なる言語であることを科学的に証明してほしい」と期待を寄せた。

同センターは、教育現場と研究の連携、相乗効果が期待されている。
今年度は3回生を対象にした授業「手話言語学基礎」「同専門」が開講。
今後は一般向けの手話言語学講座・講話会なども予定している。

山本雅代センター長は、「民博とのすみ分けがあるとすれば、言語学以外の領域からも手話に接近することでしょうか」
と説明したうえで、手話言語研究の意義をこう語ってくれた。
「異文化・多様性の理解というと、海外に目を向けがち。でも、日本手話を通じたろう文化など、
 足元に視野を置くと新たな発見があるのでは。日本における研究はまだ初期です」


民博、関学の双方の解説・運営を助成するのが日本財団(本部・東京都)。
手話にかかる活動を統括する石井靖乃・ソーシャルイノベーション本部上席チームリーダーは、
「アカデミックな研究の蓄積がなければ、自治体への説明をする際、エビデンス(根拠)としての理論に欠けてしまう」と
学術研究の必要性を強調する。
そこで、手話研究の基礎があった民博と関学に設立を働きかけたという。

同財団は全日本ろうあ連盟などと連携し、手話言語法の制定を求める活動をしている。
「生まれた時から手話を第1言語として獲得し、手話を使用して豊かに暮らす社会を肯定しましょうという目的です」。
それは、足りない部分(聴覚)を手話で補うといった福祉的な視点とは根本的に異なる。
「言語としての手話研究」は、他の領域、学問にも影響を及ぼしそうだ。
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