「方言」他県で通じず 四国ろうあ連盟 実情冊子に

2017.07.12 10:37|情報
以下、毎日新聞 より引用

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災害時に課題

聴覚障害者らでつくる四国ろうあ連盟(事務局・香川県観音寺市)などが、
四国4県の手話の「方言」をイラストで紹介した冊子を発行した。
全国各地でそれぞれ発展した手話は意味や表現が異なることがあり、
災害など緊急時のコミュニケーションで課題となっている。
同連盟は地域の手話を継承するとともに、南海トラフ巨大地震などに備えて手話通訳の混乱を防ぎたい考えだ。

全日本ろうあ連盟によると、聴覚障害者は全国に約35万人おり、うち約7万人が手話を使う。
同じ言葉でも地域によって表現の仕方が異なることがあり、全国共通の「標準手話」の指定が
1969年から日本手話研究所(京都市)によって進められている。
だが、周知の機会が少なかったり、時代とともに新たな表現が必要になったりするため、
身近な生活環境にある手話を先に習得するケースも多いという。

表現の違いによる支障は災害などの緊急時に特に生じ、熊本県ろう者福祉協会によると、
昨年4月の熊本地震では全国から手話通訳が派遣されたが、通じ合わない問題があったという。

四国でも例えば「朝」を表す際、愛媛や徳島では顔の横で拳を上から下に動かすが、高知は両手を顔の前で広げる。

しかし、この手を広げる仕草は香川だと「始まる」を意味する。
四国ろうあ連盟の近藤龍治事務局長は「4県のろう者が集まっても通じないことが多い」と話す。

同連盟は各県の聴覚障害者らを通じて情報を集め、約2年かけて冊子「あさいと 四国の手話」を作製。
曜日や続柄など日常でよく使われるが地域で表現が異なるものや、四国の名所・名物など約50語を
手話のイラスト付きで紹介している。

竹島春美理事長は「大切に引き継がれてきた四国の手話を次世代につなげていきたい」としている。

手話言語を研究する大杉豊・筑波技術大障害者高等教育研究支援センター教授は
「標準手話が広がる一方、地域の手話を見直す動きもある。
冊子は手話の実情を知ってもらうことにもつながる」と評価している。

冊子はB5判76ページで、DVD付き1080円(税込み)。
問い合わせは同連盟事務局にファクス(0875・27・7708)かメール(shikoku.deaf@gmail.com)で。
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