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「LGBTは生産性がない」発言に潜む、他者と比べてしまう人間の性。そこから見えてきたものとは

2018.10.09 17:13|情報
以下、Yahoo!ニュース より引用

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今年の夏、「新潮45」8月号に寄稿された杉田水脈議員の「LGBTは生産性がない」発言は様々なところで波紋を広げました。

国会議員という立場でありながら「LGBは、嗜好のようなもの」(「新潮45」)原文ママ)と間違った認識をし、
「生産性」という言葉で人をはかる価値観を露呈したからです。
それに対して抗議の声を上げたのは、LGBTの人達だけではありません。
難病患者・障害者、そして、街の人々の思いを取材しました。

◇LGBは性的指向であり、嗜好ではない

ここ数年、今まで見えないことにされていたLGBTがテレビや新聞で取り上げられる頻度は上がっています。
電通ダイバーシティ・ラボの調査によると日本では13人のうち1人がLGBTと言われています。
企業や学校ではLGBTの社員や児童生徒への理解普及、環境整備が進められています。

このような社会の流れに対して、国会議員という立場にありながら、
好きになる性の指向を「嗜好」と間違えて公言することは、LGBTへの差別意識を深めることにつながります。
本来、国会議員ならば、率先してLGBTの人権を認め、社会の壁を見極めて取り除き、
法や環境の整備を推し進めるべきではないでしょうか。

◇抗議したのはLGBTの人達だけではない

障害者・難病患者の「生きてく会」は8月に都内で記者会見を開き、杉田議員の発言に対して抗議の声を上げました。
「生産性がないLGBTに税金を投入することは果たしていいのかどうか」という考えは、
一昨年の相模原障害者殺傷事件の植松被告の「日本には金がないのだから、
社会の役に立たない心失者(障害者)を活かしておく余裕はない」という発言と同質であり、
その根底には優生思想が流れています。
そうした思想を肯定する人々がいることに彼らは危機感を募らせています。

会見に出席した内山裕子さんは、ギラン・バレー症候群の後遺症があり、
現在も薬による治療をしているため、子どもを産むことができません。
記者会見では自身の経験を話し、重度の障害があるために子どもを産むことができない人など、
多くの人が傷ついていることを伝えました。

ALS患者である、JPA(日本難病・疾病団体協議会)の岡部宏生理事は、
誰しも病気や障害をもつ可能性はあり、当事者の目線を持って今回の発言を捉えて欲しいと訴えました。

「生きてく会」は、社会的少数派への行政支援のあり方を議論する前に、
まず共通の理解を深める場が必要だと考えています。
10月半ばには与野党の国会議員、少数派当事者、支援者の間で
「政治から差別発言をなくすために私たちができることは?」というテーマに意見交換を行う予定です。

◇一般市民の声

杉田議員の「生産性がない」発言について街の人はどのように感じたのでしょうか。

飲食店を経営する田島慶一さんは、「『生産性』は『作る』という意味だから、人に当てはまらない」と言い、
人を機械のように「生産性」という軸で評価することに疑問を投げかけます。
その上でサラリーマンだった時、周囲と比べる評価制度がストレスになり、うつ病になったことを打ち明け、
人は人の上に立ちたい思いが根底にあると思うと評価社会への複雑な胸の内を話しました。

◇評価社会から本来の「わたし」を取り戻すために

私が今回の取材で感じたのは、「生産性」で人をはかる発言の根底にあるのは、
行き過ぎた評価社会の表れではないかということです。
もちろん、人は誰もが認められたい、人の役に立ちたいという思いが大なり小なりあり、
その感情は働きがい、生きがいに結びつく場合もあります。
しかし、その度が過ぎると理想から遠ざかってしまった時、自分は価値がないと感じたり、追い込んだりすることになります。

そして、その度が過ぎた思考が自己だけでなく他者との関係性に持ち込まれた時、
高齢者、障害者など「弱者」とされている人達への差別意識や偏見、排除につながります。
このような思想を内面化させると自分が「弱者」になった時に「私は役に立たない人間」という刃となり、
今度は自分に向けてしまうのです。

人は社会的な動物である以上、評価したり、されたりしながら生きていくことから逃れられません。
だからこそ、自分の「ものさし」はどのように形作られているのかを見つめ、問い直し、語り直していく。
この作業が誰もが生きやすい社会づくりへの一歩となるのではないでしょうか。

手話で怒り、悲しみ

2018.10.01 12:42|情報
以下、毎日新聞 より引用

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◇強制不妊提訴 兵庫の夫婦が「声」

聞こえる人間も、聞こえない人間も対等です」―――旧優生保護法(1948~96年)に関する一連の国家賠償請求訴訟で
始めて、聴覚障害者が「声」を上げた。
神戸地裁に提訴した2組の夫婦は記者会見で、半世紀にわたり胸に秘めてきた怒りや悲しみを、手話を通じて訴えた。

中絶と不妊の手術を同時に受けさせられた兵庫県明石市の小林喜美子さん(86)は、
つえをつく夫宝二(たかじ)さん(86)と共に、会見の壇上に上がった。
結婚後ほどなく、喜美子さんの妊娠が分かったが、喜びもつかの間、母から
「赤ちゃんが腐っている」などと聞かされ、中絶手術を受けた。
夫婦は悲しみのそこに突き落とされたが「また子どもをつくろう」と励まし合ってきた。

だが、それから妊娠の兆しはなかった。「子どもができないのはどうして」。
疑問が氷解したのは今年。
旧法下で望まない手術を受けた障害者の存在を知人から聞き、自身の記憶と重なった。
宝二さんは怒りで顔をしかめながら「本当にずっと苦しかったことを国に訴えたい」と強調した。

一方、兵庫県内の高尾辰夫・奈美恵さん夫婦(70代・活動名)。
辰夫さんは結婚の条件として親から「子どもをつくってはいけない」と言われた。
式を間近に控えた頃、母に近所の病院に連れて行かれた。
ズボンを下ろされ「初めて不妊手術をされると気づいた」。
逃げたかったが、母に手話も通じず意思を伝えられなかった。

そのことを聞いた時、涙が止まらなかったという奈美恵さんは
「ろうあ者夫婦が子どもを持つ意思を尊重してほしかった」と訴えた。

2組の夫婦は、手話ができない親との意思疎通の難しさと、情報からの孤立の中で生きてきた。
ひょうご聴覚障害者福祉事業協会(兵庫県洲本市)の大矢暹(すすむ)理事長は、
原告と同世代の聴覚障害者が抱える背景として「生きるためには(結果的に)健常者に従順であることが求められ、
自由に意思を形成する教育や伝える手段が保障されなかった」と指摘する。

全日本ろうあ連盟(東京都新宿区、会員約1万9000人)は聴覚障害を理由に不妊手術や中絶を強いられた事例について
全国調査をしており、10月中にも結果を公表する予定。

◇大阪地裁に提訴女性「前の体に戻してほしい」

「手術を受ける前の体に戻してほしい」

不妊手術を受けさせられ、大阪地裁に提訴した女性(75)は、弁護団を通じてそう訴えた。
最愛の伴侶との子を持つ夢はかなわず、夫は事情を知らないままこの世を去った。
手術から半世紀を経ても、心や体の傷が癒えることはない。

大阪市内で生まれた女性は中学3年の時に日本脳炎になり、後遺症で知的障害に。
高校卒業後、母親に産婦人科病院へ連れて行かれ、説明のないまま手術を受けた。
後から「子どもができなくなる手術」と聞いてショックを受け、生きていくのも嫌になった。

1973年に結婚したが、手術のことは隠すよう母親に強く言われた。
夫婦仲は良く、子どもが欲しくてたまらなかったが、打ち明けられないまま92年に夫は亡くなった。

代理人の辻川圭乃弁護士は「遺伝性ではない障害者まで手術を強制された。
先天的でも許されないが、遺伝性でなくても手術できる法律を作った意味を国に問いたい」と語る。

女性の下腹部には2・5センチほどの手術痕が残る。
女性は「傷を見るたびに悲しくなる。国には私のショックと悲しみの大きさを知ってほしい」と訴えた。

聞こえるのに、聞き取れない私

2018.09.28 11:22|情報
以下、NHK NEWS WEB より引用

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「音量は普通に聞こえるのに、言葉が聞き取れないという症状に3年くらい悩まされています」

女子学生があげたこのツイートが拡散、「私もそうだ」と同じ症状に悩む人が次々と苦しさを訴え始めました。
時を同じくして耳鼻科医も偶然、症状を知ってもらうためのサイトを立ち上げていました。
この症状「聴覚情報処理障害」と言います。

◇めっちゃわかる 全く聞き取れない

“音は聞こえていても、話し声はよく聞き取れない”
そんな症状に悩む投稿が今月17日にツイッターにあがると1万8000回以上リツイートされるなど、急速に拡散しました。
その悩みは深刻で、ツイッター上にはつらさを訴える声が続々とあがっていきました。

“めっちゃわかる 字幕がないと テレビのセリフが全く聞き取れない”
“聴力検査では何の問題もないのに すごく聞きとりづらくて ずっと悩んでいます”
“友達がしゃべった一言が 文字として認識できない”

◇注文を聞き取れない

きっかけとなる投稿をしたのは東京に住む20歳の女子学生でした。
話を聞くと症状を自覚したのは3年前、高校3年生の時で、友人と会話をしていても聞き間違えることが続いたのです。

さらにアルバイト先の飲食店では客の注文を一度で聞き取れないことがありました。症状は徐々に悪化していきます。
「ことしに入ったころから、人の多い場所に行くと、ほかの人の笑い声が大きく聞こえて、
 近くにいる相手の声が聞き取りづらくなりました」
「電車のアナウンスが通常の2倍ほどの大きさで聞こえて、外に出るのもつらくなってきたんです」

女性は春に耳鼻科を訪れます。

◇仕事ができなくなる

しかし聴力検査の結果は異常なく、明確な診断名はつきませんでした。原因がわからないまま、症状は重くなってくる怖さ。
アルバイト先では客の注文に気付かず、遠くにいた同僚があわてて対応することが何度も続くようになります。
“将来、働くこともできなくなってしまう”―――不安は雪だるまのように大きくなっていきました。

◇聴覚情報処理障害

ある日、情報を求めて、インターネットに、“難聴”“言葉が聞き取りづらい”など自分の症状を入力していた時のことです。
“聴覚情報処理障害”という初めて聞く言葉が出てきました。その言葉の下に自分と同じ症状が記されていたのです。

“不安と、病名がちゃんとあったことに少し安心して涙が止まらない”
―――女性のこの日のツイートにはそう書かれていました。
そして「きちんと診断してもらえる病院がどこかにあるのか、原因や改善方法について情報がほしいんです」
女性はそう話していました。

◇きっかけは医師からの訴え

調べてみると、15年ほど前から聴覚情報処理障害の研究をしている学者がいました。
言語聴覚士で聴覚と障害について研究している国際医療福祉大学の小渕千絵准教授です。

“聴力は正常でも、騒音の中などで聞き取りにくさを訴える人がいる”

きっかけとなったのは医師からそんな相談が寄せられるようになったことでした。
文献などを調べてみるとアメリカで同様の症状が“聴覚情報処理障害”として複数、報告されていることがわかりました。

◇考えられる原因

そしてこれまでの研究の結果、患者は子どもからお年寄りまで年齢層は幅広く、
小渕さんはさまざまな原因が考えられるとみています。

▽聴力に関係する脳の一部に障害を受けたことがある
▽幼児期に中耳炎に長期間かかったことがある
▽睡眠がうまく取れていない
▽発達障害の傾向がある、などです。

「子どもの時から聴覚情報処理障害の傾向があっても気付かず、大人になって自覚するケースもあります。
また社会に出て心理的なストレスを抱えている人が発症する傾向があるとも感じています」(小渕准教授)

診察は耳だけを診ても原因が探れないため、生活環境を聞き取るなど時間をかけて進めるそうです。

国際医療福祉大学クリニックの言語聴覚センターでは、臨床目的で週1回、聴覚情報処理障害の専門外来を設けていますが、
患者は絶えず、9月26日現在、来年の3月まで予約が埋まっているそうです。

◇サイトを立ち上げたクリニック

女子学生がツイートをあげる4日前、聴覚情報処理障害に関する情報サイトを立ち上げたクリニックがありました。
東京・足立区のミルディス小児科耳鼻科です。

“声が聞こえているのに、言葉として聞き取れないのはどこか悪いからでしょうか”―――そんな相談が相次いだからです。

「この症状が疑われる患者は少なくありませんが、医療者の間でも認知度がまだまだ低く、診断できる医師も多くありません。
 聴覚情報処理障害を広く知ってもらうためにサイトを立ち上げました」(平野浩二院長)

情報サイトを立ち上げてから、症状を訴える患者がほぼ毎日、受診するようになったと言います。


◇自信をなくす病気

20代の女性は、会社の会議で議事録をとる係を任されたとき、発言内容を聞き取れず記録に残すことができませんでした。
上司や同僚に自身の症状をうまく説明できず困り果てていたとき、サイトを見て聴覚情報処理障害を知り、
飛び込みで訪れたそうです。

「聴力としては異常がないので、患者は『自分の能力に問題がある』と考えてしまい、
生活することに自信を無くすケースが多いのも特徴です。
『さっき言ったのに、なんで言うとおりにしないんだ?』などという言葉を周囲から受け、傷つくケースが多いのです」

◇病気とつきあっていく

クリニックでは、症状を訴える患者が「聴力検査」で異常がなければ、50音のどれかをランダムで発音し聞き取れるかどうかをチェックする「スピーチ検査」に移ります。

そこで一定以上の正答率であれば、聴力に問題がないため聴覚情報処理障害の疑いが高まり、
場合によっては脳の画像診断なども行って判断していくそうです。

治療方法はまだ確立されていないため、症状とうまく向き合っていくことが大切で、
平野院長は次のような対策を紹介しています。

▽周囲に症状を理解してもらい静かな環境で話を聞くようにする
▽相手には、身振り手振りも使ってはっきり繰り返し話してもらうようにする
▽それでも難しければメールやメモで要件を伝えてもらう

また仕事に就く際、会話の機会や電話応対が多い仕事をできるだけ避けることも対策の1つだと話していました。

◇自分を責めていた

きっかけとなったツイッターに寄せられた反応を全部読んでみました。

「小学生の時からずっと悩んでいた」「注意力がないからだと自分を責めていた」など、
“聴覚情報処理障害”を知らないため、またそうした診断にたどりつけなかったため苦しんでいた声が
たくさん寄せられていました。

そうした症状があることを、当事者の方だけが知るのではなく、多くの人が知ることで、
症状への理解が深まり暮らしやすい生活につながるのではないかと思います。

そしておそらく、広く知られていない苦しさはまだまだほかにもたくさんあって、悩んでいる人もたくさんいて、
でもそれに気付かないことがたくさんあるはずで、そうしたまだ知られざる苦しさへの理解が少しずつでも
深まるよう取材を続けていかなければと思っています。

もっと思い伝えたい

2018.09.27 10:29|情報
以下、毎日新聞 より引用

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国際手話を勉強中 駒崎 早李(さり)さん(25)

外国語を習得して、海外の人と交流したいと思う人は多い。それは聴覚障害者も同じだ。

4月からNPO法人「日本ASL協会」(東京都千代田区)で国際手話を学び始めた。
国際手話は世界ろう連盟の会議やデフリンピック(聴覚障害者の五輪)で公式に使われる共通語。
都が2020年五輪・パラリンピックに向け受講者に助成を始めたこともあり、
同協会の国際手話やASL(アメリカ手話言語)の講座がにぎわっている。

生まれつき聴覚に障害があるが、大学まで健常者と一緒に学び、一般企業に就職した。
「外国語」に興味を持ったのは、大学2年時の海外旅行がきっかけ。
同じろう者と仲良くなり「もっと深い話をしたい」と思うようになった。

大好きな東南アジアを10回以上旅して実感したのは
「海外の人は、手話ができなくてもコミュニケーションを取ろうとしてくれる」。
身ぶりでも口の動きでも、伝える方法はあるのに、日本では会話を諦めてしまう人が多い。
「徐々に変わっていくといいと思う」

週1回の授業は、表情も含めた豊かな手話表現が飛び交い、音がなくてもにぎやかな印象だ。
「上達したら、海外の友達に会いに行って驚かせたい。五輪のボランティアもやってみたい」と夢を語る。

「手話言語の国際デー」記念イベントが開催

2018.09.26 15:58|情報
以下、全日本ろうあ連盟ホームページ より引用

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「手話言語の国際デー」記念イベントが2018年9月23日(日・祝)13:00~16:30に、
六本木ヒルズ森タワーのYouTube Space Tokyoで、
アジア各国のろう者や在日大使館関係者などの参列のもと、開催されました。

主催は、世界ろう連盟アジア地域事務局と日本財団で、全日本ろうあ連盟も協力しました。

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当日の様子(画像)がたくさんアップされています。

「サイレントK」の14年 聞こえないプロ投手が引退

2018.09.24 16:23|情報
以下、朝日新聞DIGITAL より引用

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プロ野球・日本ハムの石井裕也投手(37)が22日、現役引退を表明した。
両耳に障害を抱えながら、中日、横浜(現・DeNA)、日本ハムと14年間、投げ抜いた。
通算成績は329試合、19勝19敗、6セーブ、82ホールド。

2004年のドラフト会議。当時、中日ドラゴンズの担当だった私は、指名された選手の顔ぶれを見て、少し不安だった。
6巡目、石井裕也、三菱重工横浜クラブ。生まれつき、耳が不自由、とは知っていた。
球場の歓声が、アマチュア時代とは比べものにならないプロだ。意思表示にも、連係にも声が何より重要になる。
果たして、やっていけるのか。

左耳は音を感じない。右耳は、高性能の補聴器でやっと聞こえる程度。しかし、マウンドではあえてスイッチを切っていた。
「いろんな音を拾ってしまって、かえって集中できないんです。だから、試合のときは切っています」。
静寂のなか、18・44メートル先の打者と対峙(たいじ)し、左腕から繰り出す力強いボールで三振を奪う。
「サイレントK(Kは、野球のスコア表記で三振を表す記号)」と呼ばれたゆえんだ。

耳が聞こえないぶん、情報を得るのは目でカバーした。連係プレーでは、相手の目と、指先の動きを見逃さなかった。
取材のときも、食い入るようなまなざしで、私の顔を凝視していた。
きっと、口の動きを見て、補聴器に頼らず、一言一句、逃すまいとしていたのだろう。
こちらも正確に伝えようと、ゆっくり話す。
石井裕の取材は他の選手より時間がかかったが、その分、思いが通じ合った気がした。

2016年、北海道日本ハムファイターズの担当になって石井裕と再会した。そのシーズンに、通算300試合登板を果たした。
「高校時代から注目していたけど、ハンディがあるので、高いレベルで見極めようとしたんだよ。
 300試合なんて、私たちもうれしい限り」。
電話の向こうで弾む、中日・中田宗男スカウト部長の言葉が記憶に残っている。
石井君、お疲れさま。君の瞳を、忘れない。

9月23日 手話言語の国際デー 記念イベント

2018.09.21 16:03|情報
以下、全日本ろうあ連盟ホームページ より引用

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2017年12月19日、国連総会において、9月23日が
「手話言語の国際デー(International Day of Sign Languages)」とすることが決議されました。
これは、世界ろう連盟が、カリブ海に浮かぶ国家アンティグア・バーブーダをはじめとした
国連加盟国に働きかけた結果、半数を超える98カ国が共同提案者となって無投票で承認されたものです。
決議文では、「手話言語の国際デー」を通して、手話言語が音声言語と対等であることを認めるとともに、
ろう者の人権の十分な保障を目指して、国連の加盟国が社会全体で手話言語についての意識を高めるための
手段を講じることを促進することとしています。

制定後初となる今年の9月23日、世界ろう連盟アジア地域事務局は、アジア各国のろう者や在日大使館関係者と一緒に
「手話言語の国際デー」を記念するイベントを、日本財団との共催により実施します。

*記念イベントの様子は、Googleの協力を得て、YouTubeにてライブ配信します。
 YouTubeのライブ配信では国際手話・英語・英語字幕のみが配信され、
 日本手話言語・日本語・日本語字幕は配信されません。
 当日中継URL:https://www.youtube.com/watch?v=dq5xDR9l25g

日本手話言語・日本語・字幕は障害者放送通信機構の協力を得て、
聴覚障害者情報受信装置IPTV「アイドラゴン4」を経由して配信します。

全国各地の本イベントを視聴する会会場は下記の通りです。

協会   会場   会場定員
北海道 札幌市視聴覚情報センター 100名
青森 三沢市国際交流教育センターホテル ホール 263名
福島 福島県聴覚障害者情報センター 30~40名
茨城 県立聴覚障害者福祉センター やすらぎ 80名
千葉 千葉聴覚障害者センター 200名
東京 東京聴覚障害者自立支援センター 40名
山梨 山梨県聴覚障害者協会 事務所  20名
長野 長野県聴覚障がい者情報センター ロビー 25~30名
富山 富山県聴覚障害者センター 20名
福井 福井県聴覚障がい者センター 20名
岐阜 岐阜県聴覚障害者情報センター 40名
愛知 あいち聴覚障害者センター 80名
三重 三重県聴覚障害者支援センター 研修室  40名
滋賀 滋賀県聴覚障害者センター 50名
京都 京都市聴覚言語障害センター 30~40名
大阪 大阪府谷町福祉センター 50名
兵庫 兵庫県立聴覚障害者情報センター 約100名
奈良 奈良県聴覚障害者支援センター 約20名
和歌山 和歌山県聴覚障害者情報センター 20名
鳥取 鳥取市文化センター 第3会議室 約30名
徳島 徳島県聴覚障害者福祉協会事務所 ライブラリー 約20名
福岡 福岡県聴覚障害者情報センター 40名
熊本 熊本聴覚障害者総合福祉センター 50名
大分 大分県聴覚障害者センター 20~30名
宮崎 宮崎県立聴覚障害者センター 古流ホール 100名

日時: 2018年9月23日(日・祝) 13:00~16:30
    第一部 13:00~14:30
    第二部 15:00~16:30
場所: YouTube Space Tokyo
    東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー・ホールC29階)  
主催: 世界ろう連盟アジア地域事務局
    公益財団法人日本財団
後援: 外務省、国連広報センター、内閣府、厚生労働省(予定)
協力: (一財)全日本ろうあ連盟、国立大学法人筑波技術大学

プログラム:
      司会:世界ろう連盟アジア地域事務局副事務局長
         U Ka weng,Clarissa(ウ・カ・ウェン・クラリッサ)

  第一部: 13:00~14:30
  ・国連ESCAP事務局長の挨拶
  ・外務省政務官の挨拶
  ・アジア各国ろう者代表者による挨拶 
  ・アジア各国の駐日大使の紹介
  ・アジア数か国とのライブ中継
  ・記念講演「手話言語と社会」
      マーハ・ジョン氏 国際基督教大学教授(言語学)
  ・手話言語ワークショップ

  休憩:14:30~15:00

  第二部: 15:00~16:30
  ・日本財団の挨拶
  ・手話を広める知事の会の挨拶
  ・全日本ろうあ連盟の挨拶 石野理事長
  ・パネルディスカッション
     「手話言語とコミュニケーション(仮題)」
        マーハ・ジョン氏 国際基督教大学教授(言語学)
        平井伸治氏 手話を広める知事の会会長(鳥取県知事)
        石野富志三郎 全日本ろうあ連盟理事長
        コ-ディネーター:石橋大吾 全日本ろうあ連盟理事
  ・祝賀アトラクション

せりふ、心情、手話で 体全体使って表現 希望持つ心伝える

2018.09.18 15:40|情報
以下、毎日新聞 より引用

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聴覚障害の生徒らが通う県立ろう学校(大和郡山市丹後庄町)の演劇部が、手話を使った独自の表現活動を続けている。
せりふや心情を手話と体全体を使って表現し、音響、照明、字幕を付けたスタイルで上演。
各種の大会にも出場しており、部員らは「手話という言語を伝えたい」と意欲を燃やしている。

同部は2004年創部で、現在は高等部と中学部の計11人で活動している。
一般的な演劇では声で表現される部分も体で表現するため、
キャラクターの性格に合わせて手話の振り方を変えるなど工夫を重ねている。

8月下旬、大和郡山市で開かれた「英語パフォーマンス甲子園」。
参加9校の一つとして、中山海人さん(高等部2年)、坂本拓登さん(同1年)、平野慧さん(同1年)の3人がステージに上り、
オリジナルの手話パフォーマンス「Star Light」を披露した。

聞こえないことで、聴者と対等でいられない葛藤を抱える登場人物が、生前、ろう者と聴者をつなぐ活動に尽力した歌手の
坂本九さんとの出会いを通じて希望を胸に生きていく物語だ。

作品では、「見上げてごらん夜の星を」を同局の英語版に乗せて‘歌う’場面も。
当初はアメリカ手話を使うことも検討したが、英語の歌詞をさらにアメリカ手話に意訳することが難しく断念。
日本手話を使ったが、テンポや単語の数などが異なる英語版とタイミングを合わせるのに苦労したという。

「たまには逃げたい時もあるけれど、それでも前を向いていきて行きたいという気持ちを伝えたかった」という坂本さん。
豊かな表情やメリハリの利いた動きで喜怒哀楽の心情を表すなど卓越した表現力を見せ、
演技が終わると会場からは盛んな拍手と歓声を受けていた。

上演を終え、中山さんは「聞こえる人と聞こえない人の関わりや、希望を持ち続ける気持ちを伝えることができた」、
平野さんは「みんなに自分たちの言語である手話が伝えられてよかった」と笑顔で話した。

この大会では準グランプリに輝いた。
秋には県の演劇コンクールや「全国高校生手話パフォーマンス甲子園」も控えており、
部員らは「さらにいろいろな場で表現していきたい」と練習を積んでいる。

ろうであり、ゲイである前田 健成さんの歩んできた道

2018.09.12 12:55|情報
以下、Yahoo!ニュース より引用

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◇特別な人

「ろう者であり、ゲイでもある特別な人」。これが前田 健成さんに会うまでのイメージでした。
今までそのような人に出会ったことがなかったからです。

前田さんは、現在、都内にある明晴学園で小学生に授業をしています。

当時、私はろう・難聴LGBTの存在を知ってもらうためにDVD「11歳の君へ ~いろんなカタチの好き~」を制作していました。
このDVDには11歳の子どもから学べるようにLGBTについての知識を手話で説明する部分があります。
手話ナビゲーターはろう学校の教諭でもある前田さんしかいない!と思った私は前田さんに会いに上京しました。

◇前田さんの決意

生まれつきのろうである前田さんは、高2の時に自分はゲイじゃないかと感じるようになりました。
大学時代にLGBTの人たちと出会い、23歳でゲイであることを受け入れます。
勇気を出してLGBTの世界に踏み出そうとした時、今度は「コミュニケーションが難しい」
「話していることが分からない」という壁が立ちふさがりました。

五体満足の異性愛者が優位である社会で、ろう者であり、ゲイであることを認めるためには、
ろうLGBTのコミュニティとそのロールモデルが必要です。

しかし、ろうLGBTの世界では、聞こえるLGBTの世界と同様に本名を伏せて
お互いの事情に踏み込まずに付き合うことが暗黙のルールとなっていました。
もっと陽の当たる場所にいたいと思う前田さんにとっては物足りません。
ゲイであることは一生隠さなければいけないのか・・・と悩む日々が続きます。
そんなある日、ダスキンが障害のある若者がそれぞれ希望する国へ派遣し、研修の機会を与えていることを知ります。

1990年にADA法(障害を持つアメリカ人法)が制定されたアメリカでは、
学校や大学で手話を学ぶことができ、耳の聞こえない人に対する理解があります。
LGBTに理解のあるサンフランシスコで自分の生き方を見つけ、
同じように悩んでいるろうLGBTの支援を考えようと研修を決意。
27歳の秋にダスキン障害者リーダー育成海外研修派遣に応募しました。

◇やっと見つけたロールモデル

晴れて研修生となった前田さんはサンフランシスコで自分と同じ境遇のブライアンに出会いました。
ろうであるブライアンは男性と結婚し、3人の子どもを養子として引き取ります。

日本のLGBTの人たちにとって夢である「結婚」と「子どもを持つ」ことをろうであるブライアンはやってのけています。
前田さんは彼の生き方に「最高のロールモデルだ」と感激し、
自分も結婚して子どもを持つことができるのだと希望を持ちました。
ブライアンを含め様々なろうLGBTとの交流を経て、ろうであり、ゲイである自分に自信が持てるようになりました。

◇ろうLGBTの理解普及のために

「聞こえないこと」「LGBTであること」は見た目では分かりません。
ろうコミュニティでLGBTが話題に上っても、自分の身近にはいないと思う人もいます。
アメリカから帰国した前田さんは、日本のろうLGBTが置かれている現状を打破したく、ゲイであることをオープンにしました。

職場でも児童生徒や保護者にろうであり、ゲイとして生きている自分を見てもらうことで
当事者だけでなく、その家族の支援にもつなげたいと考えています。

◇周囲の人たちの変化

自分を隠さずに生きるようになった前田さんは周囲の人たちの変化を感じるようになりました。
恋愛の話になると今まで「彼女いる?」と聞かれていたのが、
「パートナー、いる?」などと同性愛も含まれる表現を使う人も出てくるようになりました。
「ありのままの自分で友達を作ることができるようになった。これが一番嬉しい」と言います。

日本オラクルの川向 緑さんは、LGBTの中には耳の聞こえない人もいることを社員に知って欲しいと
研修を企画し、前田さんを招きました。
前田さんに初めて会った時の感想を聞くと、耳が聞こえない人がいるのも理解しているし、
LGBTがいることも分かるけれど、両方を持っている人がいる可能性を考えていなかったと言います。
そういう友人が身近に一人でもいるかどうかが、心から当たり前として受け入れられるかどうかの違いになると思うと
話していました。

私も前田さんと親しくなり、恋愛の話もするようになった時、ゲ
イであっても相手を好きになる気持ちやドキドキする気持ちは同じなのだと軽い衝撃を受けました。
「特別な人」だったのが、一人の「前田くん」になった瞬間でした。

◇居場所

現在、前田さんは教育の場だけでなく、企業が主催するLGBT研修の講師を引き受けたり、
東京レインボープライドなど、LGBT関連のイベントに参加したりして、ろうLGBTの存在を伝えています。

最後に「あなたの居場所は見つかりましたか」と問うと、
「居場所を考えるというより、ここにいてもいいんだと思えるようになった」とのこと。

自分と対峙し、自分を受け入れた前田さんだからこそ、このような環境がもたらされたのでしょう。
今年の春からフリーとなった前田さんは、非常勤講師として子どもたちと関わりながら、生き方を模索しています。

障害者雇用水増し問題について(声明)

2018.09.07 10:44|情報
以下、全難聴ホームページ より引用

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障害者雇用水増し問題について(声明)

2018年9月3日

一般社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会
理事長 新谷友良

障害者雇用を促進するための障害者雇用率制度の運用において、国・地方自治体が対象外の職員を
障害者の範囲に組み入れて、雇用率を達成したように報告していたことが判明しました。
多くの障害者の雇用を目指す制度おいて、その基礎となる障害者の数を偽っていたことは、
どのような言い訳も許されるものではありません。

我が国の年金も含めた多くの障害者福祉サービスは障害者手帳の保持が条件になっています。
しかし、障害者認定の基準は国際的にみて非常に厳しく、聴覚障害を例にとれば、
世界保健機関(WHO)報告が人口の5%を聴覚障害者としながら、
我が国の聴覚の障害者手帳保持者は34万人(人口の0.3%)しかいません。
このように、障害者福祉サービスの受給対象者を厳しく制限しながら、
他方自分たちが作った制度の目標数字を達成するためには平気で障害者の範囲を操作する国の対応は、
我が国の障害者施策の根底を揺るがすものと言わざるを得ません。

民間企業の障害者雇用率は今年から2.2%となっています。
この数字が妥当かどうか様々な議論がありますが、例えばフランスは6%です。
しかし、フランスでは障害者雇用における障害の定義が「1つ又は複数の身体・感覚・精神・知的機能を理由とする、
障害者がその環境において被る活動の制限または社会生活への参加の制限」とされており、
障害者の範囲を広くとらえています。
また、障害者の雇用・就労における情報保障の整備など、提供すべき合理的配慮が非常に具体的に規定されています。

「働き方改革」を待つまでもなく、働く意欲のある障害者には広く働く場が与えられなければなりません。
多くの障害者の雇用を民間企業や国・自治体で進めていくためには、

①障害者雇用における「障害者の範囲」を障害者基本法の定義に沿ったものに改める。
②雇用・就労における「合理的配慮の提供」を行政機関等のみならず事業者においても
法的義務とするように障害者差別解消法を改正する。

ことが求められます。

「雇用率が達成されれば、障害者雇用の問題が解決」されるという認識が今回の問題を生んでいます。
「障害者の範囲」、「合理的配慮の提供」の課題を併せて考えることで、今回の問題を障害者の雇用・就労問題を
前進させるきっかけとすることを求めます。
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