目は見えなくても原稿は超クオリティー テープ起こし専門集団「ブラインドライターズ」

2017.08.15 12:59|情報
以下、ねとらぼ より引用 

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テープ起こし専門のライター集団「ブラインドライターズ」。
その名の通り、メンバーのほとんどが目に何らかの障がいを抱えていますが、
その分聴力や余りある熱意で原稿のクオリティーを担保しています。

2014年末に「ブラインドライター」としてデビューした松田昌美さんを皮切りに、
2017年5月には姉妹サイト「ブラインドライターズ」も誕生。
松田さんに続けとばかりに、新たに3人がブラインドライターズとしてデビューを飾りました。

ねとらぼでは「ブラインドライターズ」に所属し、ライターとして活躍する小林直美さんと、
同業務の運営に携わる和久井香菜子さんに取材しました。
ブラインドライターとして取り組んできた中で見えてきた手応えと難しさ、
そして今後の展望について語っていただきました。

――「ブラインドライター」ブランドを立ち上げは、和久井さんと松田さんの出会いがきっかけだったそうですね。

和久井 私自身ライターとして活動しているんですが、8時間のインタビューを2週間で1冊の本にしてくれという
むちゃな案件があったんです。もう死ぬかもと思って。まずテープ起こしが大変で、どうしたものかと頭を抱えていたら、
知人から「いい子がいる」と紹介されたのが松田さんでした。

――最初は完全に依頼主としての発注だったんですね。

和久井 頼んだら本当に自分よりクオリティーの高いものが上がってきてびっくりしました。
これはいいと思って、それからしばらくインタビューがあったときにはテープ起こしをお願いしていました。
でも私からの案件だけでは彼女が食べていけるほどの原稿料にはならないので……。

それならいっそ外部に営業したほうが良いなと思って、声をかけさせていただいたのが守山菜穂子さんでした。
守山さんはブランドコンサルタントをやられている方で、そのノウハウを駆使したサイトを2014年末に公開したところ
Facebookなどでシェアされて、依頼数が一気に増えたという感じですね。

――「ブラインドライター」はサイトがキャッチーで一気に話題になりましたよね。
でも、初代のサイトを残しつつ、あえて新しく「ライターズ」のサイトも立ち上げた理由はなぜだったんですか?

和久井 先駆者である松田さんを立てたいというのももちろんありましたし、
「ライター」にご協力いただいた守山さんが絡んでいないので、一応入り口を分けました。
ただし、ご依頼いただいたお仕事は「ライター」「ライターズ」のどちらか一方がパンクしてしまわないよう、
両方に割り振るようにしています。

――そういうことだったんですね。小林さんはどういった経緯でブラインドライターになられたんですか?

小林 もともと松田さんと知り合いだったんです。
東京都の視覚障がい者就労支援センターというところで、音声パソコンの訓練に通っていて。
そこでのつながりもあったので、松田さんがブラインドライターの仕事を始めたとSNSで知ったときはびっくりしました。
その後、「新人ライターを募集するけど、どう?」という連絡を、松田さんからいただきました。

――松田さんといえば、抜群の聴力を生かして、音声だけで部屋の形状とか、
その場に何人いるかまで分かってしまうという超人エピソードがよく取り沙汰されますが、小林さんも……

小林 あれは無理です(即答)。

――松田さん特有の特殊能力でしたか(笑)。文章を書くこと自体は、以前からお好きだったんですか?

小林 好きでしたけど、なかなか書く機会はありませんでした。
でもセンターで受けたタイピングの訓練は楽しかったんですよね。今でもやってる内に楽しくなってしまいます。
こういう仕事をしてなかったら、たぶん自分で進んで言葉を知ろうということはなかったと思いますし。
記事が出来上がると、自分もふつふつと文章が書きたくなってきたりとか、言葉をより知りたいとよく感じるようになりました。

和久井 小林さんは一番やる気があって、上げてくる原稿のクオリティーが高いんです。
誤字も全然ないし、丁寧すぎなんですよ。あと半分くらい雑になってもいいって言ってるんですけど。

――作業にはどういった機材やソフトを使ってるんですか。

小林 特別なものは使ってないですよ。
音声ファイルは「Okoshiyasu2」で開いて、再生や一時停止にはフットスイッチを使ってます。
今はとにかく、もっと早く正確に打ち込めるようになりたいです。
最近では少しずつ、1回に暗記できる文章が長くなってきた気がします。
入力した文字を読み上げてくれる音声パソコンを使っていると、
テープ起こし用の音源と合わせて音が2種類聞こえてくるので、同時にタイピングするのはほぼ不可能なんですよね。

――そうか、画面の文字を読み上げる機械音声と、インタビューの音声を両方聞いていく必要があるんですね。

小林 そうそう。松田さんなら同時に聞けてしまうのかもしれませんが……。

――内容的にはどういった分野が好きですか?

小林 食品や栄養の分野は大好物ですね。もともと調理師と栄養士の学校に通っていたので。
和久井 あと音楽。

――福山雅治さんがお好きとのことでしたね。
小林 バレてる(笑)。音楽も福山さんも大好きです。
いつかインタビューの仕事が来ないかなというのが夢です。
ねとらぼで福山さんのインタビューをやる際には、ぜひお声がけくださいね。

――頑張ります……! ライブとかにも行かれるんですか?

小林 行きます行きます。電車も一人で乗りますし、今日も一人で来ました。
わりと移動は得意なタイプの視覚障がい者だと思います。
つえを持ち始めてから5年ほどになりますけど、その前はよくつえもなく歩いてたなと思います。

和久井 持ってたほうが便利?

小林 精神的に楽です。自分からはなかなか周囲に助けを求めづらいんですよね。
でもつえを持っていると一目瞭然なので、助けていただける機会が増えました。
それまで私は持つべきじゃないと思ってました。
つえを持ってる人は全員全盲だと思ってる人がすごく多くて、私もそう思っていて。
でもつえを持つようになって、周りの人の親切さが分かってからは、1人であちこち行くようになりました。

和久井 ちなみに今ここはどういうふうに見えてるの?

小林 こんな感じです(画像)。

――あ、確かにこれはつえが無いと厳しそう。

小林 以前取材いただいた際、制作会社さんが作ってくださった再現画像なんですけど。
電気が付いているかどうかや、テーブルや椅子があるかは分かりますが、左側と真ん中がボコッと見えないという。
辞書などは目一杯拡大すれば少し読むことができます。

――松田さんと知り合ったきっかけは「CoCo-Life☆女子部」というところだそうですが、
こちらはどういった団体なのでしょうか。

和久井 CoCo-Life☆女子部は「施無畏(せむい)」というNPO法人が運営している編集部で、
障がいのある女子たちに向けたファッション・情報誌を作ってます。
もちろんその紙面に登場するのも全部当事者だし、ライティングをするのも当事者。
女の子の、当事者目線でものを作るっていうのが1つの特徴なんですけど、
それだけだとクオリティーが担保できないので、そこをプロの方たちが
プロボノ(ボランティア)という形でサポートしています。

――現在、ライターは女性ばかりのようですが、ブラインドライターズには男性でも参加できるんですか?
和久井 現在も新人ライターを募集してますが、男性も大歓迎です!
残念ながら継続することが難しかったようですが、過去にも男性からの応募はありましたよ。

――「ブラインドライターズ」では全員目に障がいがあるんですか。

和久井 ライターさんはそうですが、校正で入ってくれてる咲坂美緒さんは下肢障がいの方です。
みんな得意不得意があるので、そこはうまく配分してます。

――依頼はどういったものが多いのでしょうか。

和久井 いろいろですね。最初は知人を介したお仕事が多かったですが、
最近はメディアさんからのお仕事が増えてきました。
サイトがあちこちで取り上げられた直後はさまざまな分野の方からの依頼が増えたのが意外でしたね。
「そもそもこんな仕事があったのか」と知っていただけたようで。

――料金が良心的ですよね。通常料金が15分1500円、誤字校正ありが3000円、完全書き起こしが8000円と。

和久井 ただ、通常料金で受けている限りどうしてもライターさんに満足いく月給がお支払できないんですよね。
プラス1万円で「特急料金」というコースがあるのですが、こちらが合わさってくることで、
ようやく専門的な仕事としてのお給料になってくる。
基本料金の値上げも考えたことはありますが、同じような値段でやられている方もいらっしゃるので、
競争力がなくなるよりは、他の依頼よりも優先して作業する「特急」で、
お急ぎの方にはその分をお支払いいただくほうが双方メリットがあるのではないかと思って。
なので「通常」や「校正付き」のご依頼の場合は、納期を少しお待ちいただくこともあります。
一般のライターさんは今の金額がギリギリだと思うんですよ。
あと、完全書き起こしは、そもそも「通常」のクオリティが高いので、依頼が来てもお勧めしていません。

――ご自身がライターをやられているからこその視点ですね。
運営の観点から見て、今後の「ブラインドライター」「ブラインドライターズ」はどうなっていきそうですか。

和久井 結局、目の前の仕事に全力で取り組んでいくしかないと思ってます。
音声読み取りソフトがすごい勢いで発達しているので、たぶんこの仕事は続けられて
あと5年か、10年いけばいいくらいかなと思ってるんですけど。
同時に他の技術も進んでくるとは思います。視覚を補助する技術が開発されるとか。
でも今はそれを考えてもしょうがないので、仕事を誠実にこなしながら次の何かに備えられる、
プラスアルファを勉強しておくっていうのが最善かなと。

どんな仕事も5年、10年と同じ状態では続けられないですよね。
形を変えていかないと生き残れないので、そこは別にこの業界だからということではないと思います。
ではこの先何をしていけばいいかっていうのは現時点では分からないので、
取りあえず今この仕事をしながらできることをやるだけですよね。

それこそ「語彙を増やす」とか、地道なところからコツコツと。

――最後にお2人に今後の目標を伺ってもよろしいでしょうか。

小林 もっと早く打てるようになって、とにかく実力を付けていきたいですね。やはり先輩の松田さんはすごいです。
この前もNHKの番組に出た際に自己紹介でちゃんと「ブラインドライターです」と言っていて、さすがだなと思いました。
順番的に私が先に自己紹介をしたんですが「(昌美ちゃんが言わないのに私が言えないな……)」と、
しっかり「ブラインドライターです」とは言えませんでした。

和久井 気にしなくていいのに! ずっと思ってるけど、まちゃみ(松田さん)とみんなは上下関係ではなく、
私はみんな同じだと思ってるから。

小林 一応代表というか。

和久井 そんなのなしなし。

小林 私も頑張ります……!

冗談を言い合う仲の良い2人。
実は普段はグループLINEでのやりとりが主で、直接対面したのはこの日が初めてだったとか。

――和久井さんご自身はどうですか。

和久井 もともとあんまり、障がい者の人を支援しようみたいな、そういう美しい動機で始めたものでもありませんでした。
私自身、とても仕事に苦労したんです。
自分に何ができるか分からなかったし、仕事してもすぐクビになるし、世界一ダメな人間だって思っていました。
そんなとき大変お世話になった方がいて、「あなたはクリエイティブの才能があるから、そっちに進みなさい」と言ってくれた。

それまで、自分にできることがあるなんて考えもしませんでコンプレックスにまみれて生きるのってつらいじゃないですか。
誰だって人から必要とされたいですよね。
私は「一般常識がわからない」けど「発想が面白かった」らしいんです。
同じように「視力が弱い」と言うとマイナスだけど「聴覚がいい」と言えばプラスになる。
そういう考え方で自分の個性を受け入れて仕事ができたら幸せです。

仕事に悩んでいる人を見ると、昔の自分を思い出して、私まで一緒に辛くなっちゃうんです。
自分にできることで、なにかその人のお手伝いができたらいいですよね。

――本日はありがとうございました。

障害者向けツール次々開発

2017.08.12 15:04|情報
以下、毎日新聞 より引用

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目の見えない人や耳の聞こえない人、障害を持った人が日常生活を送りやすくするために、
さまざまなツールが開発されている。

●道案内読み上げ

「点字ブロックの誘導先に車止めのチェーンがある。そのまま歩いていたら足をとられて転んでしまう」。
7月上旬、横浜市で視覚障害者の歩行ルートを調査していたNPO法人「ことばの道案内」(通称ことナビ)の
メンバーが、危険箇所をチェックする。
2004年の設立以来、駅から公共機関や主要施設へのルートを言葉で説明するサイト(http://kotonavi.jp)を運営している。

公開ルートは首都圏を中心に2400以上。メンバーが現地調査した上でアップする。
視覚障害者1人とNPO会員2人の計3人が1チームとなり、同じルートを3チームが別の日に歩いて
個人差が出ないようにしている。
音声ソフトで読み上げて誰でも理解できるよう、「通路」は車が入ってこない場所、
「通り」は車道と歩道の区別がはっきりしない場所、といったように使い分ける。
調査は多い月には50回を超え、会員約60人では手いっぱいだ。

駅構内の情報も約120件掲載。アンドロイド版に続いて今年はiOS版も加える予定だ。
自治体からの補助金や会費、寄付で活動費をまかなう。
神奈川県との協働事業で今年度は横浜市内の主要観光地を案内する「ことばの観光マップ」作りに取り組んでいる。
ことナビの佐藤誠二事務局長(70)は「観光地には点字ブロックが敷設されていない所が多い。
 1人で歩くのが難しくて外出をためらっていた人も、同行者と一緒に出かけるきっかけになれば」と願っている。

●タブレットで会話

脳卒中や頭のけがによって言語機能に障害がある失語症の人は、全国に30万人以上いるとされる。
考える能力はあっても言葉が出てこない、思ったことと違う言葉を発してしまうといった症状があり、
周囲とコミュニケーションが取れず社会生活に困難が生じる。

広告企画会社「アドバンプレス」は昨年12月から、
患者向けのタブレット用アプリ「喚語屋言兵衛(かんごやごんべえ)」を販売している。
3400語以上がカテゴリーやグループ別に絵と文字で登録されており、
行きたい場所やほしい物を指さして伝える仕組み。
写真を登録してオリジナルの単語帳を作ることも可能だ。
明欣彦(あきらよしひこ)社長が失語症の友人の家族から相談されたのがきっかけで開発し、
病院やリハビリ施設で訓練用教材としても使われている。

25歳の時にバイク事故で大けがをして脳を損傷した男性(47)も利用者の一人。
リハビリで体を動かせるようになったが、失語症は残ったままだ。
母親(75)は「見た目ではわかりませんが、言葉が通じないから働けない。
 親子でもコミュニケーションが難しいので、このようなツールは便利」と話す。

NPO法人「日本失語症協議会」が失語症患者と家族を対象にした調査では、
20~50代の働き盛りで発症したケースが6割以上を占めた。
園田尚美事務局長は「高齢者がなるものという先入観を持たれがちですが、若年者も少なくない。
 そうした世代にタブレットは抵抗なく使えるのでは」と評価する。

●振動と光で音伝え

富士通は、耳が聞こえない人に振動と光で音を伝えるヘアピン型の端末「オンテナ」を開発中。
発案したのはデザイナーの本多達也さん(26)。
大学時代に耳の聞こえない人と親しくなり、光の強弱で音を表現する機器を製作した。しかし当事者の反応は悪かった。
「日常生活で視覚を酷使している者にとって、目で見る情報が増えると疲れるだけ」。
そこで触覚を利用できないかと考えた。
肌に触れると蒸れたりかぶれたりする。腕に付けると手話や日常動作の邪魔になる。
髪に付けるヘアピン型のウエアラブル端末に行き着いた。

昨年1月、富士通に入社しプロジェクトチームを組んで開発を加速。
ろう学校や障害者雇用施設を訪問し、数百人の当事者から意見を聞いて改良を重ねた。試作品は300個以上。
最新版は長さ5・5センチ、重さ12グラムで「アクセサリー感覚で付けられるスタイリッシュなデザインを心がけた」。
内蔵マイクが30~90デシベルの音を感知し、256パターンの振動と光に変換する。
振動の強弱で距離がつかめたり、左右に付けることで音の方向がわかったりする。

「電話とメールの音の違いや車が近づく音がわかった」
「セミの鳴き声のリズムを初めて理解できた」といった感想が寄せられた。
新機能の追加も検討しており、本多さんは「テクノロジーやデザインを活用して、今までにない感覚を作りたい。
 2020年までにすべてのろう者に普及させるのが目標」と開発を進めている。

デフリンピック どんな大会? 聴覚障害者が出場 補聴器禁止

2017.08.09 15:28|情報
以下、毎日新聞 より引用

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なるほドリ 聴覚障害(ちょうかくしょうがい)を持つスポーツ選手による国際大会「デフリンピック」が
7月30日までトルコで行われたね。
日本は金6個、銀9個、銅12個のメダルを獲得(かくとく)したけれど、どんな大会か教えて。

記者 「国際ろう者競技大会」「世界ろう者競技大会」と変更を経(へ)て、
2001年に国際オリンピック委員会(IOC)の公認を受け、現在の名称になりました。
夏季大会は1924年にフランスで、冬季大会は49年にオーストリアで初開催されました。

Q 聴覚障害を持つ人は補聴器(ほちょうき)を付けてコミュニケーションを取ることが多いよね。

A 全日本ろうあ連盟によると、デフリンピックでは「全ての選手が聞こえない状態でプレーする」という公平性を保つため、
 競技場では練習中でも補聴器などを装着することは禁止されています。

Q 競技環境にはどんな特徴(とくちょう)があるの?

A 選手は視覚から情報を得ます。
陸上では開始が認識できるようスターティングブロック付近にランプが装備(そうび)されています。
「位置について」は赤、「よーい」が黄、「ドン」は青--と、色で区別されます。

Q パラリンピックとはどう違うのかな?

A リハビリテーション重視の考えから始まったパラリンピックに対し、デフリンピックは記録を重視してきました。
国際ろう者スポーツ委員会は89年に設立された国際パラリンピック委員会(IPC)に加盟していましたが、
競技を巡る考えの違いから95年に脱退(だったい)し、聴覚障害選手のパラリンピック不参加の状態が続いています。

Q 知名度の点ではどうかな。

A 06年度の内閣府調査ではパラリンピックの認知度が94%に対し、デフリンピックは2・8%。
11年の冬季大会(スロバキア)は運営費不足で直前に中止される事態となり、競技環境の整備が課題となっています。

転落の視覚障害男性を連係で救助 京都市地下鉄、直後に電車

2017.08.05 14:56|情報
以下、京都新聞 より引用

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3日午後5時半ごろ、京都市北区の市営地下鉄北大路駅で、
右京区の男性(70)がホームから約1・3メートル下の線路に転落した。
約1分後に電車が到着予定だったが、近くにいた利用客数人が男性を救助した。
男性は背中に打撲などのけがを負ったが、命に別条はないという。

京都府警北署や市交通局によると、男性は弱視で、歩く方向を誤って足を踏み外し、転落した。
利用客らが非常停車ボタンを押し、線路に降りるなどして男性をホームに引き上げた、という。
新田辺行き電車が手前の北山駅を出発していたが、直後に緊急停止した。
北大路駅に転落防止用のホーム柵はなかった。

相模原障害者殺傷事件から1年・福島智さんに聞く

2017.07.26 09:48|情報
奈良盲ろう者友の会からの情報提供です。

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全国盲ろう者協会です。

当協会福島理事が出演するラジオ番組のご案内です。よろしければお聞きください。
なお、放送終了後、下記ホームページにテキストデータのアップが予定されています。こちらも合わせてご覧ください。

http://www.nhk.or.jp/heart-net/shikaku/

視覚障害ナビ・ラジオ
見えない人、見えにくい人のための情報番組です。最新のニュース、生活支援、魅力的な生き方をお届けします!
ラジオ第2 放送日は日曜日の午後7時30分から8時00分まで 再放送は翌日曜日の午前7時30分から8時00分まで

次回の放送
ラジオ第2
7月30日(日)午後7時30分~8時00分

今月のトピックス
特集:相模原障害者殺傷事件から1年・福島智さんに聞く

視覚障害に関連した最新のニュースや話題、ちょっとした便利情報、コラムなど、マガジンスタイルでお送りします。
特集は「相模原障害者殺傷事件から一年」。
障害者の尊厳を脅かし、社会に大きな衝撃を与えた事件の本質とは何だったのか。
この一年で事件の背景への理解や再発防止の取り組みはどこまで進んだのか。
そして私たちが突きつけられた問いとは何なのか。
全盲ろうで東京大学教授の福島 智さんと語り合い、考えていきます。

障害者を見る目 変えたい

2017.07.21 09:48|情報
以下、朝日新聞 より引用

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トルコ・サムスンで18日(日本時間19日未明)、聴覚障害者の4年に1度の国際スポーツ大会
「第23回デフリンピック夏季大会」が幕を開けた。
日本選手団の主将を務めるのは、横浜市の早瀬久美子選手(42)。
「子どもたちの夢になりたい」。
そんな思いを胸に、夫の憲太郎選手(44)とともに2度目の大舞台に挑んだ。

久美さんは、薬剤師として大学病院に勤める。
1998年に薬剤師国家試験に合格したが、聴覚障害を「欠格条項」として免許申請を却下された。
不条理さを訴え、2001年に法律が改正。聴覚障害者として初の薬剤師になった。
いまでは、耳の不自由な患者と手話でやりとりする。

大学生のころ、憲太郎さんと全国ろう学生の集いで知り合った。
憲太郎さんは大学卒業後、耳の聞こえない子たちのためのフリースクールや塾を開いた。
09年、教え子たちが台北デフリンピックに出場し、夫婦で応援に。
「活躍に夢をもらった。私たちは子供たちの夢にならなければと思った」と久美さんは振り返る。

互いの趣味だった自転車で、30代半ばから本格的に挑戦。
仕事の後にペダルをこぎ、休日は2人でツーリング。一般の大会にも出場し、経験を積んだ。
久美さんは前回デフリンピックで銅メダルを獲得した。

16年夏、憲太郎さんはリオデジャネイロ・パラリンピックのテレビ報道に携わった。
「パラリンピックは、一部の活躍する障害者選手と一般の障害者の間に溝を作ってしまう」との声に接し、
かつての自分を思い出した。
大学に進学する時、「お前はエリート」「夢を持てない人の気持ちを考えろ」と聴覚障害者に言われたことがあったという。
それでも「誰かが前に出て、障がいのことを理解してもらうようにリードしなければ何も変わらない」と話す。

2人は最近、運行トラブルで電車が止まった時、手話のやりとりに気付いて状況をメモで教えてくれる人が増えたように感じる。
「パラリンピックやデフリンピックでは、一部の障害者の活躍に目がいきがち。
 でも長い目で見れば、選手の活躍が社会の障害者を見る目を変えると信じている」と憲太郎さん。久美さんは
「電車に乗っている時、レストランに入った時、『聞こえないってどんなこと』と少しでも想像してもらえるようになってほしい」

祭典 思い響き渡れ

2017.07.20 09:51|情報
以下、朝日新聞 より引用

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耳が不自由なアスリートが4年に1度集うスポーツの祭典「第23回デフリンピック夏季大会」が
18日夜(日本時間19日未明)、トルコ・サムスンで開幕した。97ヵ国・地域から約3千人の選手が参加。
30日までの日程で、21競技で熱戦を繰り広げる。

ドゥン、ドゥン、ドゥン―――。
開会式では、耳をつんざくような大音響の音楽が開場のスタジアムを包んだ。
その音が全く届かない選手もいる。
それでも、重低音の振動と、埋め尽くした観客の笑顔を楽しむように、選手たちは手を振りながら入場した。

入場する選手の国名は、旗とともにスタジアム中央の大型スクリーンに表示された。
アナウンスは英語とトルコ語で行われ、スクリーンには、英語を国際手話で、トルコ語をトルコの手話で
それぞれ伝える手話通訳者も映し出された。

国際ろう者スポーツ委員会で、ろう者のヴァレリ・ルクリデフ会長は、手話で
「世界中から集まった選手たち、サムスンで一つになろう」とあいさつ。
選手宣誓も手話で行われた。

日本からは今大会、選手108人が参加。選手団の旗手を務めたサッカーの古島啓太選手(26)は、
観客席に向かって「もっと盛り上がって」と呼びかけるように左手であおった。

補聴器を外すと何も聞こえない。
でも、主将を務める代表チームの練習では、聞こえない仲間たちに向かって「声出そうぜ」と大きな声をかける。
「聞こえなくても気持ちは伝わる。声はチームを一つにする」

5歳からサッカーを始め、夢は日本代表。でも、聞こえないことで限界も感じていた。
大学生だった20歳でデフリンピックを知り、代表の座を勝ち取った。
「今大会で結果を出して、耳の聞こえない子どもたちにも頑張れば日本代表になれると伝えたい」

両手を大きく振って歩いたバレーボールの信田光宣選手(46)は、日本選手団最多タイの6回目の出場。
「大会は会を追うごとに規模が大きくなっている」と開会式の雰囲気を楽しんだ。
勤務している「日立インスファーマ」(大阪)では、社員約150人が集まっての壮行会があり、寄せ書きを社長から手渡された。
経費もすべて会社負担。
「まさかこんなに応援してもらえる日がくるなんて、びっくりしている」と話した。

スマートフォンで会場を撮影しながら更新した陸上の岡田海緒(みお)選手(19)は初出場。
日本女子体育大学の陸上部所属で、練習では、ラップタイムをホワイトボードに書いて伝えてもらっている。

高校時代、聴覚障害者の大会で800メートルを制するなどしてきた。
「聞こえないのにすごいね」。活躍するといつもそう言われることにずっと違和感があった。
「私は当たり前を続けてきただけ。デフリンピックも同じ」

ともに・2020バリアーゼロ社会へ 全国初、子ども用白杖 軽量・伸縮自在、買い替え不要に

2017.07.18 10:03|情報
以下、毎日新聞 より引用

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長野県小諸市のスキー用ストックなどの製造販売会社「キザキ」が、
子どもの視覚障害者専用の「白杖(はくじょう)」を開発した。
これまでは、大人用の白杖を切って使うしかなく、重かったり、成長とともに買い替える必要があったりと、
本人や家族の負担が大きかった。
子ども専用の白杖は全国初とみられ、木崎秀臣社長は
「使いやすい白杖なら安全性も高まるし、行動範囲も広がるのでは」と期待している。

開発のきっかけは約3年前、木崎社長が「子ども用の白杖がない」と聞いたことだった。
「スキーのストックは子どもや女性用もあるのに、子ども専用の白杖がないというのは不思議でした」

子どもの視覚障害者は通常、大人用のアルミやグラスファイバー製で重い白杖を、
身長に合わせて切断するなどして使っていた。握る部分はゴルフのパター用のものが使われていたが、
形が直線的で持ちにくく、筋力が弱い子には負担になっていたという。

使いやすさを徹底的に追求した。
グリップ部分は1年半かけて専用のものを開発し、握るだけでつえの先端が地面の方へ下がるように角度をつけ、
カーボン素材を使うなどして大人用の約半分の150~200グラムまで軽量化。
Sサイズが80~105センチ、Mサイズが95~120センチと伸縮し、
成長に伴う買い替えの必要性も少なくしたという。

同県内の盲学校の協力を得て改良を重ね、来春に1万円前後で発売することを目指している。
軽量化で使ったカーボン素材は振動が伝わりやすく、路面の状況を把握しやすくなった。
県松本盲学校(同県松本市)の矢野口仁校長は「駅ホームの転落防止にも役立つかもしれない」と語り、
子どもたちの行動範囲拡大に期待する。

同校小学5年の平林太一さん(10)も「軽くて長時間使えそう」と話し、
県長野盲学校(長野市)小学6年の松下誠治さん(12)は
「振りやすくて使いやすい。反射板を付ければ夜でも目立ちやすくなる」と喜んでいる。

視覚障害者も楽しめる 普及会がミニ碁盤開発

2017.07.15 15:31|情報
以下、毎日新聞 より引用

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障害の有無に関わらず誰もが囲碁を楽しめる磁石式のミニ碁盤を開発した
「日本視覚障害囲碁普及会」(事務局・大阪府吹田市、代表幹事・湯川光久九段)が、
14~17日に兵庫県宝塚市で開かれる囲碁の国際的な祭典「ジャパン碁コングレス」に初参加し、
障害者の囲碁文化の世界発信を目指す。
事務局長の宮野文男さんは「中途失明者は碁を諦めてしまう人も多い。視覚障害者の励みになれば」と話している。

同普及会は約25年前に設立。目が不自由でも触って白黒が判別できるように凹凸を付けた碁石とミニ碁盤を開発した。
囲碁は通常、縦横19本の線がある「19路盤」を使うが、同普及会では縦横9本の「9路盤」を活用。
宮野さんは「9路盤だと目が見える、見えないに関係なく互角に楽しめて、囲碁や視覚障害者の可能性も広がる」と話し、
世界の囲碁ファンが集まる今回の祭典でこの9路盤をアピールすることにした。

祭典では、同普及会会員が9路盤の対局のデモンストレーションをするほか、各国からの参加者と実際に対局。
希望者にはアイマスクをして、ミニ碁盤の体験もしてもらう。
また、加藤俊和・日本盲人福祉委員会評議員が視覚障害者の囲碁の意義なども講演する。

祭典は欧米で人気の囲碁イベントで、日本開催は今年が2回目。
同普及会は14~16日の午前11時~午後4時、対局に参加する。

伝えて支えて 名張市コミュニケーション条例/2 要約筆記奉仕員 書く手助け、社会参加後押し

2017.07.14 10:20|情報
以下、毎日新聞 より引用

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名張市の手書き要約筆記サークル「カワン」代表の常木春枝さん(68)は昨秋、忘れられない言葉をもらった。
月1回、古典サークルの勉強会に参加するため、要約筆記を利用する市内の聴覚障害者、山本篤子さん(84)が
「この支援がなければ、私の老後は暗くて寂しいものだっただろう。元気でいられるのは皆さんのお陰」と言ってくれた。
長年の苦労が報われた瞬間だった。

2人の出会いは21年前。ある会合で話を聞き取れずにいた山本さんに常木さんが気付き、手帳に書いて教えてあげた。
薬の副作用で難聴になった山本さんに「手助けできるよう努力する」と約束し、その年に設立したのがカワンだ。

常木さんが要約筆記を始めたのは23年前。大阪で手話サークルの代表をしていたが、
手話を学びに来た難聴者に指導しようにも相手が聞き取れず、書いて教えることに。
手話を使えない難聴者や中途失聴者に対し、書いて伝えることの重要性を知り、要約筆記の世界に飛び込んだ。

会員は伊賀、名張市の60~70代女性6人。
多くは要約筆記奉仕員として両市に登録され、手話通訳者と同様、利用無料の福祉サービスとして派遣される。
山本さんの勉強会は市の派遣対象外だが、そんな要望にも相談に乗る。
「聞こえないことで社会参加に踏み出せない人を後押ししたい」(常木さん)からだ。

要約筆記のポイントは早く、正しく、読みやすく。話の趣旨を正確につかみ、短く的確な言葉で表し、明瞭な字で書く。
実際の内容の6分の1程度にまとめるという。
月2回の例会では会員の要約文を批評し合いながら技術向上に努めている。

要約は理解力や表現力に加え、「担当する人の知識や教養などにも大きく左右される」と常木さんは話す。

苦い思い出がある。以前、あるミステリー作家の講演会に派遣された際、作家の言葉をメンバーが
誤った同音異義語で書いてしまい、来場者アンケートで「要約筆記の用をなしていない」と指摘された。
会員が1冊ずつ、その作家の著書を読んだうえで臨んだが、「教養の浅さを思い知らされた」と振り返る。

自分たちの助力で障害者が社会参加を楽しむ姿は、活動を続ける大きな力になっている。
「でも要約筆記が面白くて勉強している。
それが人のためになればいいという感じ」と話すのはメンバーの町野和子さん(62)。
さらに「友達が聞き逃したと言ったら、ちょっと書いてあげるやん。その延長でやっています」と気負いはない。

常木さんも条例制定を機に、そんな自然体の支援の広がりを期待する。
書いて知らせるという意識が浸透し、若者が携帯メールの画面を使って障害者に教える光景を思う。
「要約筆記サービスがなくても成り立つ社会、それが私たちの目標」と言葉に力を込めた。

◆要約筆記と手話

厚生労働省の2006年度の調査によると、聴覚障害者のうち、主に文字(筆談・要約筆記)で意思疎通を図っている人は
全体の30.2%で、手話の18.9%を上回った。
中途失聴者や難聴の高齢者は手話を覚えるのが難しく、文字に頼る人は多い。
要約筆記には手書きのほか、パソコンを使うものもある。
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